V・ファーレン長崎は6日、名倉巧と明治安田J1百年構想リーグにおける契約を更新したことを発表した。
2018年にFC琉球から長崎に完全移籍で加入した名倉。今季も公式戦13試合に出場していた中、7月に悪性腫瘍が見つかり、治療のために長期離脱することが発表されていた。
契約を更新した名倉は、クラブ公式サイトを通じて以下のようにコメントしている。
「明治安田J1百年構想リーグも契約を更新してもらうことになりました。まずはこのような状況でも更新をしてくれたクラブに感謝をしたいです。そして2025シーズン、クラブを支えてくれた全ての方々、本当にありがとうございました。何年も何年もギリギリのところで昇格を逃してきた中でようやく今年昇格を掴むことができました。長く暗いトンネルを抜けた気持ちです。ここまで連れてきてくれた仲間に感謝をしたいし、このチームの一員でいれることを誇りに思います。でもここからが本当に勝負だと思うし、J1でタイトル、アジアのチャンピオンになれるクラブになっていけるように今まで以上に頑張らないといけないと思います。僕も早くピッチの上でチームに貢献できるように頑張りたいと思います」
「自分のことになっちゃいますが、少し今年を振り返らせてください。2025シーズン、本当に色々なことがありました。プレーオフで負けたあの日から『必ず来年こそは。』と今年に懸ける思いは誰よりも強い自信があったし、自分がチームを引っ張る気持ちで挑んだ2025シーズンでした。なかなか思うようにいかず、歯痒いシーズン序盤を過ごしながら、6月に思わぬ形でチームを離脱した時は『なんで今なんだよ。』と悔やんでも悔やみきれない、今まで感じたことのない気持ちを抱えました。それでも前を向く以外の選択肢はなかったし、家族や仲間たち、ファン・サポーターの方々、支えてくれる方たちのおかげで、また必ずピッチに帰るという強い覚悟を持つことができました。本当にありがとうございます。また、今まで在籍したクラブや在籍歴もないたくさんのクラブがフラッグのメッセージや募金活動をしてくださいました。本当にありがとうございます。必ず自分がピッチに戻って、支えてくれた皆さんに恩返しをしに行きます。皆さんの思いがどれだけ僕に力を与えてくれるか、身をもって今感じています。今までどんなに高い壁でも乗り越えてきたから、今回も必ず乗り越えます」
「何があっても問題ないと自分を信じてるし、ピッチの上で仲間達と熱いハグをして、またプレーしてる姿を皆さんに見せる姿をイメージしながら頑張っていきたいと思います。長くなりましたが、来シーズンもよろしくお願いします!J1の舞台で長崎旋風を巻き起こしましょう!サッカーには夢がある」
V・ファーレン長崎は今季、下平隆宏体制2年目を迎え、明治安田J2リーグで序盤こそ好スタートを切ったものの、第7節から7試合未勝利に。すると、2025年6月に契約解除となった下平隆宏氏の後任として、高木琢也監督が就任すると、監督交代後、第20節から15戦負けなしで就任時は8位だった順位を2位にまで引き上げるなど、驚異の立て直しで2位での8年ぶり2回目のJ1昇格を達成した。

