ヴィッセル神戸を率いる吉田孝行監督が今季限りでの退任を表明した。
今季の明治安田J1リーグで3連覇を逃した神戸。30日に行われた第37節のFC東京戦は今季リーグ戦のホーム最終戦だったが、0-0のドローに終わり、2位浮上の可能性が消滅した。吉田孝行監督は今季J1でのホーム最終戦を受けたセレモニーのなかで無冠に終わった歩みを詫びると、「今シーズン限りで退任することにしました」と電撃表明。そして、涙ながらにこう続けた。
「苦しい状況で監督を引き受けて、ここ3年は優勝争いするチームまで成長しました。このピッチで躍動する選手が好きでした。このスタジアムの雰囲気、そして何よりサポーターの声援が大きな力になりました。本当にありがとうございます。僕の胸には神戸魂が詰まっています。その魂はここに置いて、来シーズンは新たな環境で自分はチャレンジしたいと思います。残り2試合も手を抜くことはありません。自分を貫いて、神戸のサッカーを最後までやり続けます。最後までご声援をよろしくお願いします」
現役時代に神戸でもプレーした吉田氏。2022年6月に3度目となるトップチームの指揮を託されると、当時のJ1で残留に導き、2023年からJ1連覇、2024年に天皇杯優勝へと導いた。


