明治安田J1リーグ第37節が30日にデンカビッグスワンスタジアムで行われ、アルビレックス新潟と柏レイソルが対戦した。
J1リーグもいよいよ残り2試合となるなか、首位を走る鹿島アントラーズに1ポイント差の2位につけ、優勝争いを演じる柏。新潟ボールの時間帯もあったが、柏は最後をやらせない守りと鋭い中央からの崩しを光らせ、ペースを握る。
そのなかで、開始5分に決定的なヘッドを決め切れなかった細谷真大だが、20分に指揮官の6試合ぶりとなる先発起用に応える。中川敦瑛、瀬川祐輔と繋いで、ボックス中央で相手ゴールを背にボールを受けると、振り向きざまに右足で決めた。
今季9ゴール目の細谷はさらにフィニッシャーとしての輝きを放つ。45分に小西雄大が縦パスで攻撃のスイッチを入れると、山之内佑成、小泉佳穂とパスを繋いで、ボックス中央から細谷が倒れ込みながら右足で追加点も決める。
シーズン二桁達成の細谷は後半も勢いが止まらず、55分に中川がボックス右にボールを持ち運ぶと、横パスを選択。細谷は冷静なトラップからゴールにパスを出すように右足で蹴り込み、ハットトリックの大活躍で柏を3点リードに導いた。
その後も細谷が4ゴール目に迫るなど、圧倒する柏だが、このままでは終われない新潟も一矢。72分、途中出場したマテウス・モラエスの持ち運びから、これまた途中出場のブーダが右から中央にパスを出し、笠井佳祐が右足でネットを揺らした。
交代策を機能させる形で1点を返した新潟だが、柏が次のゴールも目指す姿勢を打ち出しながら試合を終わらせ、3-1の勝利で5連勝。他会場で勝利した鹿島との勝ち点1差を保ち、最終節での逆転優勝に望みを繋いだ。


