アビスパ福岡は30日、ブラジル人FWウェリントンが契約満了となり、今季限りで退団すると発表した。
かつてドイツや、オランダでもプレーした経験を持つウェリントン。2013年夏の湘南ベルマーレ入りで初来日を果たすと、福岡、ヴィッセル神戸を渡り歩く。2023年3月からは福岡に復帰。今季も空中戦の強さを生かして戦力に計算され、明治安田J1リーグでは最終節を残して30試合で2ゴールをマークしている。
今季のホーム最終戦だった30日の第37節も途中から出場し、チームの勝利締めに貢献した37歳ストライカーだが、今季限りでクラブを離れる運びに。福岡の説明いわく、「本人の意向を尊重」してこのタイミングで発表に至ったといい、そのクラブを通じて長文にて別れの挨拶をした。
「このクラブと別れるのは本当に辛いです。ここでの時間は二度の在籍を合わせて5年半。その間に友人ができ、素晴らしいチームメイトに恵まれ、学び、教える機会を持ち、そして2015年のJ2からJ1への昇格や、2023年のルヴァンカップ優勝といった喜びも味わうことができました。この時間をともに歩んでくれたすべての皆さんに心から感謝しています。そして、私に示してくださった支え、認めてくださる気持ち、そして何よりも尊敬の心に深く感謝します」
「また、長い間応援し続けてくださったサポーターの皆さんにも本当に感謝しています。いつも、私がプレーする姿を尊重し、喜んでくださり、ピッチに立つたびに皆さんの応援が見えて、雰囲気が変わるのを感じました。その力がいつも私を励まし、チームのために戦う大きな支えになっていました」
「さらに、クラブ初のタイトル獲得に貢献できたこと、そしてチームの歴史に自分の名前を刻むことができたことを誇りに思います。特にベススタで感じた声援の力と、その圧倒的な雰囲気は一生忘れません。これからは同じ道を歩むことはありませんが、皆さんは永遠に私の記憶と心の中に残り続けます」




