日本サッカー協会(JFA)とアディダスジャパン株式会社は6日、都内で日本代表の新ユニフォーム発表会を開いた。
「HORIZON(水平線)」がコンセプトになる今回は胸中央部分に日本を囲む海と空が交わった水平線を想起させる複数のグラフィックが施され、首の付け根部分の日の丸が日本を背負ってピッチに立つチームの誇りと覚悟を示すものとなっている。また、GKユニフォームのほうは仏教で釈迦を守護する神とされる「阿修羅」からインスピレーションを得たグラフィックを採用。ピッチ最後方からチームを支えるとともに、ゴールを守るGKの勇姿を重ね合わせた大胆かつ力強いデザインとなった。
水平線の先にある明るい未来や無限の希望が広がる"最高の景色"も表現された新ユニフォームの着用は14日に豊田スタジアムで行われる国際親善試合のガーナ代表戦からで、来夏に迫った2026年の北中米ワールドカップ(W杯)でも使用される。
出席した宮本恒靖会長は「日本代表チームはW杯に向けて“最高の景色”をという言葉を合言葉に活動しています。水平線の先に見える新たな景色や、未来とか、そういったものが最高の景色というところと呼応するようなデザインに仕上がっていると思います。アディダスさんには我々の思いをしっかり汲み取っていただきながらデザインしていただいたことに感謝しています」と語った。
さらに、宮本会長は「はつらつとしたプレーをしてほしい。あのブラジル戦の後半のような戦い、自分たちが主導権を持ったとか、点が入ることでスタジアムのお客さんと一緒になって躍動感が増していったと思う。そのような戦いをこのユニフォームを身につけてやってほしい」と10月の代表ウィークで0-2からの大逆転劇で飾ったブラジル代表戦のような戦いをチームに期待した。
また、自身も2002年の日韓大会、そして2006年のドイツ大会に出場した宮本会長は「2002年のW杯のユニフォームを見ると、いまだにあの頃の感情とともに、観衆の雰囲気とか、ポジティブなものが思い出される。反対に、2006年のW杯ではやはり厳しい戦いになったし、そういったものすべてがユニフォームを通して思い出されます。親善試合を戦ったときとは違う重みというか、選手の脳裏に刻まれるものがある」と元選手ならではの思い出も明かしている。
