2025JリーグYBCルヴァンカップ決勝が1日に国立競技場で行われ、柏レイソルとサンフレッチェ広島が対戦した。
今季の明治安田J1リーグで上位争いを演じるチーム同士によるJリーグカップ決勝。柏が2013年以来12大会ぶり3度目の優勝、広島が2022年以来3大会ぶり2度目の優勝をかけて臨む。柏は東洋大学4年生に在学中の山之内佑成が先発。広島は中村草太が先発入りし、ニューヒーロー賞に輝いた中島洋太朗がベンチからスタートした。
今季のJ1リーグで2戦2分けの両者による一戦は広島が4分にジャーメイン良が枠内シュートを放てば、柏も9分にゴール前の垣田裕暉がヘッドで脅かす。広島は20分にもジャーメインをフィニッシャーに相手ゴールへと迫ったが、惜しくも左に外れてしまう。
その後も実力伯仲の戦いが続くなか、半ばに動く。25分、敵陣右から中野就斗がロングスローに転じると、中央の混戦に背後から飛び込んだ荒木隼人が跳躍力を生かしてヘディングシュート。セットプレーから先にスコアを動かした広島が一歩前に出る。
リードを許した柏は28分に瀬川祐輔がフィニッシュを放つなどで反撃に転じるが、広島が跳ね返すと、38分にバイタルエリア中央でFKのチャンスを獲得。キッカーに名乗りを上げた東俊希の直接FKがゴール右に決まり、広島が前半のうちに2点を先行する。
さらに、45+2にまたしても中野のロングスローが起点となり、ニアの佐々木翔が頭で流すと、ファーに溢れたボールをジャーメインが左足ボレーで広島に3点目。セットプレーから効率よくゴールを重ねていった広島が大きくリードしてハーフタイムに入った。
前半だけでまさかの3失点で窮地の柏は後半から小西雄大、仲間隼斗、細谷真大を一挙に折り込み、よりボールを保持。そのなかで、50分に小屋松知哉がフィニッシュに持ち込むなど、ファイナルサードでのシーンを多く作るが、広島が最後で自由を許さず。
そんな広島はチャンスがあればもうひと刺しを狙いながら時間を進めるが、66分にジエゴを投入した柏は終盤に反撃の狼煙。81分、細谷が背後を狙う動き出しで小屋松からスルーパスを引き出すと、荒木のマークにも動じず、左足でゴールを決めた。
終盤に1点を返された広島だが、2点リードの優位性からそれ以上の反撃を許さず、3-1で勝利。広島が2022年以来3大会ぶり2度目の優勝を果たした。


