明治安田J1リーグは26日に第35節が行われ、アルビレックス新潟とヴィッセル神戸が対戦した。
25日に2022年以来のJ2リーグ降格を決定した最下位・新潟。入江徹監督体制初勝利を飾り、再起への一歩を歩み出したいところ。対する4位・ヴィッセル神戸は、勝てば首位・鹿島アントラーズとの勝ち点差を「3」に縮められるだけに、きっちりと勝利したい一戦となる。
試合は逆転での史上2クラブ目の3連覇を狙う神戸が序盤から攻勢に。10分、ボックス右手前でパスを受けた大迫勇也がゴール前にクロスを送る。ニアサイドで井出遥也が右足で合わせるが、クロスバーに嫌われた。
均衡が破れたのは前半終了間際、神戸の左CKのシーンから。ファーサイドに流れたボールを宮代大聖がふわりと折り返し、ゴール前で競り勝った大迫が頭でゴール左にねじ込んだ。
欲しかった先制点を奪った神戸は後半開始早々の49分、ボックス内で縦パスを受けた大迫が寄せてきた2人の間にスルーパスを送り、ここに宮代が走り込む。藤原奏哉に後ろから倒されると、一度は見逃されたものの、VARの末にPKを獲得。これをキッカーの大迫が落ち着いてゴール左に仕留めた。
2点差とされた新潟はなんとか意地を見せたいところだが、思うようにチャンスを作れず。66分にはボックス左手前の橋本健人がニアサイドにアーリークロスを送り、谷口海斗が右足アウトサイドで合わせるも枠を捉えきれない。
それでも新潟は74分、左サイドの橋本健人からのグラウンダーのクロスをペナルティアーク内で収めたマテウス・モラエスがボックス右にラストパス。島村拓弥が左足を振り抜いたシュートはクロスバーを叩いてゴールに吸い込まれた。
島村の移籍後初ゴールで1点差に詰め寄った新潟。その後は息を吹き返し、終盤にかけて幾度か神戸ゴールを脅かすと、90分に同点ゴールが生まれる。長谷川元希がハーフウェイラインを越えたあたりから右足アウトサイドでボックス左に絶妙なスルーパスを供給。抜け出した若月大和が右足でニアサイドを射抜いた。
このゴールで意地を見せた新潟がリーグ戦16試合未勝利となるも、神戸と2-2のドローに。神戸は逆転優勝が遠のく痛すぎる引き分けとなった。

