YBCルヴァンカップ・プライムラウンド準決勝第1戦の川崎フロンターレvs柏レイソルが8日にUvanceとどろきスタジアムで開催された。
優勝した2019年大会以来6年ぶりの決勝進出を目指す川崎Fと、準優勝に終わった2020年以来5年ぶりの決勝進出を狙う柏がファイナル進出をかけて激突した。
9月28日に行われた明治安田J1リーグ第32節では4-4の壮絶な打ち合いとなった同カード。その再戦となった中、ホームの川崎Fにいきなりアクシデント。3分、左サイドでパスアンドゴーを試みた三浦颯太が左足太もも裏を痛めてプレー続行不可能に。田邉秀斗をスクランブル投入する事態に見舞われる。
開始早々から嫌な雰囲気が漂う川崎Fだったが、10分にこれを払しょくする先制弾が生まれる。ロングボールのこぼれ球を回収した山本悠樹が、脇坂泰斗、マルシーニョとつないだボールを再び受けると、ボックス左手前から右足を振り抜く。これが相手の足に当たるも、ふわりと浮いたボールはGK小島亨介の頭上を越えて、ゴール右に吸い込まれた。
先手を奪った川崎Fはその後も柏を押し込み続ける。すると23分、相手のクリアボールに反応したファンウェルメスケルケン際がボックス手前から思い切りよく右足を振り抜くと、豪快なシュートがゴール左に突き刺さった。リードを2点広げた川崎Fはその後も、マルシーニョ、エリソン、伊藤達哉の強力アタッカー陣を中心とした攻撃で柏を寄せつけず。
対する柏は後半開始から三丸拡、山之内佑成、戸嶋祥郎の3枚替えで打開を図る。すると54分には敵陣中央から犬飼智也がミドルシュート。相手に当たってコースが変わった中、GKチョン・ソンリョンにパンチングで阻まれた。さらに二次攻撃の流れからクロスに山之内が飛び込むも、押し込むことができない。
それでも柏は62分、右サイドからのクロスが流れたところを小屋松知哉がファーサイドで回収すると、すかさず中央へ浮き球を供給。これを小泉佳穂が頭でゴール右に流し込んだ。
1点差に縮めた柏は勢いそのままに攻勢を継続。対する川崎Fも最後のところで身体を張り、同点ゴールを許さない。
すると終盤、川崎Fに大きな追加点。85分、高い位置で大島僚太がブロックして相手からボールを奪い、ラザル・ロマニッチからパスを受けた宮城天がボックス左から折り返す。中央で受けた伊藤が左足を振り抜いて、三丸の股を抜くと、ボールは右ポストに当たってゴールに吸い込まれた。
これで3-1とした川崎Fはこのままリードを維持して第1戦を終わらせ、6年ぶりのファイナル進出に王手をかけた。第2戦は12日に開催される。



