リヴァプール所属のモハメド・サラーの不調は、トレント・アレクサンダー=アーノルド退団が大きいようだ。イギリス『スカイ・スポーツ』が伝えている。
昨季のプレミアリーグで38試合29ゴール18アシストの数字を残し、アルネ・スロット体制1年目でのリーグタイトル獲得の立役者となったサラー。だが、今季はここまでリーグ戦6試合2ゴール2アシストを記録してはいるものの、90分の中で昨シーズンほどのインパクトはなく。リーグ戦では開幕戦のボーンマス戦以降、オープンプレーの中でのゴールも生まれていない。
そんなサラーについて、『スカイ』の記者ニック・ライト氏が分析。同氏によれば、サラーはゴールへの関与のみならず、「タッチ数、相手ペナルティエリア内でのタッチ数、シュート数、そしてチャンスメイク数も低下している」という。
その理由についてライト氏は、33歳という年齢を指摘しつつも、今夏にレアル・マドリーに移籍したアーノルドの不在がより大きいと主張する。
「リヴァプールの右サイドでの連携の強さは、おそらくチームの最大の強みだった。それはサラーがアーノルドから受け取ったパスの量だけでなく、その種類によるところが大きい」
データサイト『Opta』によると、昨シーズンのラインブレイクパス数は、アーノルドからサラーが147本でトップ。2位がマンチェスター・シティのヨシュコ・グヴァルディオルからジェレミー・ドクへの108本と、36%も多かったという。
「アーノルドの守備の弱さは注目されがちだったが、彼はパスを出して構造を破壊し、守備陣をかわす能力において右サイドバックのユニコーンであり、サラーが相手を苦しめる位置で定期的にボールを受けられるようにしていた」
また、サラーは今季、リヴァプールの右サイドバックの不安定さにも苦しめられているという。開幕からジェレミー・フリンポンとコナー・ブラッドリーが負傷に悩まされ、ドミニク・ソボスライを右サイドバックで起用するなど、同ポジションの人材が不足。そのソボスライが同ポジションにフィットし、サラーへのパスの供給源として一役買っているものの、データ上では1試合での平均ラインブレイクパス数「3.5本」。アーノルドの「5.6本」と下回っており、ライト氏は「アーノルドの貢献を再現できる選手がいない。サラーの数字が下がっているのも無理はない」と語る。
一方で、「サラーとアーノルドは連携を築き上げるための長い年月があった」と指摘。「ブラッドリーとフリンポンはまだその過程の初期段階にある。シーズンはまだ始まったばかりだ。並外れた基準を掲げてきたサラーにとって、古巣チェルシー戦は転機となるかもしれない」と語る。
それでもライト氏は、今夏、クラブが攻撃陣に巨額の投資をしたことを挙げ、「リヴァプールはアーノルドの退団によって、重要な戦力がいなくなったことを自覚していた。フロリアン・ヴィルツ、ウーゴ・エキティケ、アレクサンダー・イサクの加入が攻撃陣の再編を促すことを期待している」と言う。「シーズンが進むにつれて、その成果が現実になる可能性は十分にある。だが、アーノルド不在の下で、サラーがもし苦戦を続けるなら、その不振を補うために特別な何かが必要になるだろう」と締めくくっている。
昨季はプレミアリーグで得点王とアシスト王に輝いたサラー。4日のプレミアリーグ第7節のチェルシー戦で公式戦連敗中のチームを救う活躍を見せ、きっかけを掴めるだろうか。





