日本サッカー協会(JFA)は1日、10月シリーズに臨む日本代表メンバー27名を発表。会見に出席した森保一監督が今活動への意気込みをなどを語った。
9月シリーズでは来夏に迫った北中米ワールドカップ(W杯)を想定してアメリカ遠征を実施。開催国であるメキシコ代表&アメリカ代表との連戦に臨み、1分け1敗&ノーゴールに終わった。この10月は国内で南米勢との2試合が組まれ、パラグアイ代表(10日)&ブラジル代表(14日)と対戦。両国ともに南米予選を勝ち抜いて2026年の北中米ワールドカップ(W杯)出場権を決めており、本大会で対戦する可能性がある相手だ。「世界トップ基準のなかで、自分たちが何ができて、何を磨いていかないといけないのかを精査して、次に向かえるようにチーム一丸となって戦いたい」と決意を示した森保監督は先のアメリカ遠征で出た課題を受けての修正点を問われると、「新たなテストかどうかわからないけど…」と前置きした上で、「状況によって戦術やシステムの部分であったり、選手を試すというところを考えていきたい」と明かす。
一方で、9月のアメリカ遠征で成果とともに課題として「いわゆる常連、コアメンバーであってもW杯出場を決めて3月から招集していなくて、6月、9月とかなりの期間が空き、連携という部分でなんとなく戦術を把握できていて、実践してくれようとしたが、もっとベースの部分で意思、戦術の共有をしながら進んでいかないといけないんじゃないのか」と感じたといい、「新たなチャレンジをやれるに越したことはないが、ベースをどれだけ強固にできるかというところもコアメンバー、そして経験が浅い選手とともにチーム全体で持てるように、10月の活動は練習も、ミーティングもしっかりとやった上で試合に挑みたいと思う」と述べた。
また、W杯が来夏に迫ったチームの完成度に関する質問が飛ぶと、「どれぐらいまできていると思いますか?」と聞き返した森保監督は「そうですね。100と考えたことはないので、いつも答えづらいかなと…。メディアのみなさんとしては発信しやすいコメントになると思うが、ただ1つ言えるのは確実に積み上がっている。ただ、何%と言われると、構想があるなかで常に発見、発掘、新しい芽が出てくるのものもある。いわゆる常連組に怪我人が非常に多く、怪我人も確定ではないし、変わるところは変わる」と本大会に向けたチーム作りの進み具合を語っている。
「いつもできるだけニュートラルに色んな情報を収集しようとは思っているし、何%と言えることはないと思うが、確実にベースの部分は固まってきている。あとはどれぐらいコンディションのいい選手、力になる選手がこの1年を切ったW杯までの期間で力を出してきてくれるかなと。%で言うとどれぐらいですかね。70、80%ぐらいは固まってきていると思うが、ここからは戦術的にも積み上げるのが難しい。選手のコンディションや、プレーしているステージであったり、簡単に変わるわけでもないが、確実にそれぞれの所属チームで上げていってもらいたいと思う。あとは私がというよりはみなさんが評価してもらえたらなと。『森保、まだ50%だと赤点だぞ』っていう人もおられるかもしれないし、そこはあとでみなさんが教えてください」
