リヴァプールのドイツ代表FWフロリアン・ヴィルツがフィットするのはいつになるのだろうか。
今夏にレヴァークーゼンからリヴァプール入りし、満を持してプレミアリーグ初挑戦を果たしたヴィルツ。総額1億1600万ポンド(約229億9000万円)もの移籍金額を記録したとあって、より一層の注目を集めてのリヴァプール入りだったが、今季のここまで公式戦9試合の出場で1つのアシストをマークするにとどまる。
そのアシストはコミュニティ・シールドでのもので、プレミアリーグとチャンピオンズリーグ(CL)では現時点でゴールもアシストもなし。慣れない地でのプレーだけに長い目で見るべきではあるが、真価を発揮できずにいる22歳アタッカーの姿に疑問の声もあがり始めている。
そんなヴィルツはアルネ・スロット監督からプレミアリーグ第5節のエヴァートン戦を除いて、すべての試合で先発で使われ続け、直近の9月30日に行われたCLリーグフェーズ第2節のガラタサライ戦もスタートから出場したが、この試合でも不発に。チームも0-1の惜敗で公式戦2連敗となった。
クラブOBで元イングランド代表DFのジェイミー・キャラガー氏は『CBS Sports』でヴィルツについて、年齢的にもまだ時間の猶予があるとの認識を示しつつ、チームの状況を鑑みて、起用法に再考の必要性を説いている。
「今、チームのバランスが崩れてしまっている。そのなかで特に浮いているのがヴィルツだ。まったく調子が上がってきていない。彼はまだ若く、新しいリーグに来たばかりだし、これから成長していく時間はたっぷりとある」
「だが、今は彼を一旦チームから外し、リヴァプールは昨季のような状態に戻り、自信と安定感を取り戻していくべきだ。今はめちゃくちゃになっているように感じる」
ヴィルツの能力は間違いないが、リヴァプールに馴染むまではスロット監督も柔軟な起用法が求められるかもしれない。



