明治安田J1リーグ第32節の1試合が27日にノエビアスタジアム神戸で行われ、2位のヴィッセル神戸と11位の清水エスパルスが対戦した。
首位の鹿島アントラーズを追いかける神戸が3分に井出遥也、7分に鍬先祐弥と立て続けにチャンスを作り出すなど、アグレッシブな入りに。さらに18分、22分にも鍬先に先制機が舞い込むなど、相手ゴールに迫る。
だが、30分に乾貴士のパスからボックス左の山原怜音が折り返し、小塚和季がフィニッシュに持ち込んだ清水は前半終盤にリード。40分、乾の持ち上がりを左の山原がクロスにつなげ、小塚和季がボレーでネットを揺らした。
後半から武藤嘉紀を送り込み、反撃の神戸は48分に酒井高徳がミドルで清水ゴールを強襲。さらに、その後もシュート数を増やしていったが、最後のところで清水の守りを上回りきれず、ゴールが遠い。
それでも、神戸が追いつく。65分、左の永戸勝也がクロスを上げると、ボックス中央の武藤がヘッド。相手GKに弾かれたボールをファーの大迫勇也が送り直し、最後は鍬先がヘディングでこじ開けた。
追いついた勢いで75分にも大迫、武藤が立て続けに相手ゴールに迫るシーンもあった神戸だが、清水の守備陣も最後のところで身体を張り、勝ち越しとはならず。続く77分の武藤にも決定的なヘッドがあったが、枠に飛ばず。
追いつかれた清水が先に交代カードを使い切って勝利にこだわる姿勢を打ち出すなか、神戸も前のめりの戦いを続けたが、次のゴールが生まれることなく、ついにアディショナルタイムに入る。
このまま終わるかに思われたが、3連覇を狙う神戸の執念が実る。90+1分に小松蓮の左からの折り返しを酒井が倒れ込みながら合わせきり、最終盤に一歩前に。神戸はこのまま2-1で勝利した。
劇的に逆転で制した神戸は2連勝&6戦無敗とし、鹿島との勝ち点「4」差を維持。逆転負けの清水は6試合ぶり黒星で2試合未勝利となった。





