明治安田J1リーグ第30節の横浜FCvsアルビレックス新潟が20日にニッパツ三ツ沢球技場で開催された。
19位の横浜FCと最下位の新潟による“裏天王山”。前節のFC町田ゼルビア戦で勝ち点1をもぎとり、三浦文丈監督就任後の5試合では、1勝2分け2敗と少しずつ勝ち点を積み上げている横浜FC。対する新潟はリーグ戦10試合未勝利。残留争いのライバルとの直接対決なだけに是が非でも白星が欲しいところだ。
今季のJ1リーグも残り10試合。両者ともに勝利で残留への勢いを手繰り寄せたい中、最初の決定機は横浜FCに。4分、櫻川ソロモンがボックス左に抜け出して切り返しからシュートを放つ。しかし、ここはGK田代琉我に軍配。対する新潟は9分に谷口海斗がボックス左手前からミドルシュートを放つも、ここはゴール左外に外れた。
16分には福森晃斗のセットプレーから櫻川が頭で合わせてゴールを脅かすなど、前半はやや横浜FCペース。35分には岩武克弥がボックス内で混戦になると、ルキアン、櫻川とつなぎ、最後はゴール前左にこぼれたボールにジョアン・パウロが反応するも、新潟守備陣の身体を張ったディフェンスに阻まれてしまう。
ここまで思うように攻勢に出られない新潟は、後半から徐々に敵陣への侵攻回数を増加。58分、左サイド深い位置まで持ち込んだ橋本健人が対峙した相手の股を抜くグラウンダーのクロスを送り、ニアサイドでブーダが右足インサイドで合わせる。だが、ここはGKヤクブ・スウォビィクが素早い反応を見せた。
両者攻め入るもフィニッシュの部分でクオリティに欠ける中、横浜FCは80分に新保海鈴とアダイウトンを投入。すると86分、投入されたばかりの規格外のアタッカーが期待に応える。ボックス右手前でパスを受けると、一つ中にずらして左足を一閃。強烈なシュートがニアサイドを射抜き、終盤に貴重な先制点を奪った。
結局、このゴールを守り切った横浜FCが1-0で勝利。リーグ戦4試合ぶり白星で、残留へ大きな勝ち点3を獲得した。対する新潟はリーグ戦11試合未勝利となっている。

