明治安田J1リーグ第29節の横浜F・マリノスvs川崎フロンターレが13日に日産スタジアムで行われた。
17位・横浜FMと8位・川崎Fによる“神奈川ダービー”。前節のヴィッセル神戸戦を0-1で敗れて、リーグ戦2試合未勝利と残留争い中の横浜FMは、前節からスタメンを3名変更。松原健、谷村海那、宮市亮に代わり、ディーン・デイビッドと井上健太、負傷で離脱していた角田涼太朗が先発復帰した。
対する川崎Fは第27節の名古屋グランパス戦(〇4-3)に続き、前節のFC町田ゼルビア戦では5-3と激戦を制してリーグ戦連勝中。YBCルヴァンカップでもベスト4入りを果たすなど、調子を上げてきている。町田戦からは河原創に代わり、マルシーニョが先発入り。公式戦5試合連続ゴール中の伊藤達哉もスタメンに名を連ねた。
勝てば今季初のリーグ戦3連勝となる川崎Fが、絶好調男のゴールで先制する。4分、ファンウェルメスケルケン際がパスカットしたセカンドボールに伊藤がいち早く反応。ボックス右に侵攻すると、キックフェイントを一つ入れて左足でゴール左に突き刺した。伊藤はこれで公式戦6試合連続ゴール。
幸先よく先制した川崎Fは、勢いそのままに攻勢を継続。17分、山本悠樹のスルーパスで脇坂泰斗が相手最終ラインの背後へ抜け出す。並走していたマルシーニョにラストパスを送り、川崎Fのスピードスターが右足でスライドした相手守護神の逆を突いたが、GKパク・イルギュに足で防がれて追加点とはならない。
川崎Fは44分にも伊藤がボックス右外から対峙した相手の股を抜くシュートでゴールを脅かすが、これはゴール左外へ。一方、ここまで思うようにチャンスを作れない横浜FMは、前半アディショナルタイムに喜田拓也が浮き球ボレーでゴールを狙うも枠を捉えきれなかった。
後半に入っても主導権を握るのは川崎Fは56分、相手のCKからカウンターを発動する。ボックス手前の喜田から山本がボールを奪うと、エリソンが一気に前線へ。ボックス内での一対一はGKパク・イルギュに軍配が上がったものの、走り込んでいた山本のもとにボールがこぼれると、鈴木冬一がたまらずファウル。一度はイエローカードが提示されたものの、VARの末にDOGSOの判定が下されてレッドカードに変更。この獲得したPKをエリソンが決めて、リーグ戦3試合連続ゴールを記録した。
リードを2点に広げ、数的優位に立った川崎Fはその後もライバルチームを寄せ付けず。試合終了間際には途中出場の宮城天にもリーグ戦2試合連発となるゴールが生まれて、3-0で完勝。今季初のリーグ戦3連勝を飾った。対する横浜FMは連敗を含み、リーグ戦3試合未勝利となっている。

