天皇杯 JFA 第105回全日本サッカー選手権大会の3回戦が16日に行われた。
前回王者のヴィッセル神戸は、JIT リサイクルインク スタジアムでJ2のヴァンフォーレ甲府と対戦。しかし、ゴールレスで迎えた58分、甲府が先手を奪う。敵陣中央右サイドからボックス右への浮き球に内藤大和が反応し、後ろから来たボールを右足ダイレクトで合わせ、ゴールに突き刺す。このまま下剋上なるかと思われたが、神戸はラストワンプレーの場面で永戸勝也のクロスを岩波拓也が頭で合わせ、土壇場で追いつく。さらに延長戦に突入した中、93分に右サイドからのクロスを山内翔が折り返し、最後はエリキがプッシュ。2-1で激闘を制した神戸が4回戦に進出した。
サンフレッチェ広島は、藤枝総合運動公園サッカー場でJ2リーグの藤枝MYFCと対戦。昨日までEAFF E-1サッカー選手権に参戦していた日本代表の荒木隼人、田中聡、中村草太、ジャーメイン良がベンチ入りした中、試合は打ち合いとなり、2-2で前半を終える展開に。そして、後半開始からその中村と田中を投入すると、54分にボックス内に侵攻した中村が左足で勝ち越しゴールを奪う。これで勢いづいた広島は、中野就斗、木下康介の追加点もあり、5-2でラウンド16進出を決めている。
デンカビッグスワンスタジアムで行われたアルビレックス新潟vs東洋大学。アマチュアシードの東洋大が前半終了間際に村上力己のゴールで先制すると、49分に新潟が橋本健人のゴールで同点に追いつく。それでも57分、東洋大の湯之前匡央がゴールネットを揺らして、再び新潟を上回ると、このまま逃げ切りに成功して2-1でジャイアントキリングを達成。2回戦では柏レイソルを下した東洋大がJ1勢を連破した。
そのほか、初の神奈川ダービーとなった川崎フロンターレvsSC相模原は、PK戦の末にJ3の相模原が3-1で勝利。ガンバ大阪vsモンテディオ山形も4-4の打ち合いの末にPK戦にまでもつれ込むと、J2の山形が4-3で勝利するなど、下剋上が起きている。
また、J1勢対決となった湘南ベルマーレvs清水エスパルスは0-1で清水が勝利。京都サンガF.C.vs横浜FCは4-4の死闘の末、PK戦を制した京都が次のラウンドに進んでいる。
16日開催の天皇杯3回戦の結果は以下の通り。なお、8月6日に行われる4回戦からはFIFAクラブワールドカップに出場していた浦和レッズが登場する。
▽7/16(水)
ヴィッセル神戸(J1) 2-1 ヴァンフォーレ甲府(J2)
アルビレックス新潟(J1) 1-2 東洋大学(アマチュアシード)
川崎フロンターレ(J1) 0-0(PK:1-3) SC相模原(神奈川)
ラインメール青森(青森) 1-2 ブラウブリッツ秋田(J2)
ガンバ大阪(J1) 4-4(PK:3-4) モンテディオ山形(J2)
鹿島アントラーズ(J1) 2-1 V・ファーレン長崎(J2)
アビスパ福岡(J1) 0-0(PK:4-2) ギラヴァンツ北九州(福岡)
サンフレッチェ広島(J1) 5-2 藤枝MYFC(J2)
湘南ベルマーレ(J1) 0-1 清水エスパルス(J1)
FC東京(J1) 2-0 大分トリニータ(J2)
セレッソ大阪(J1) 2-0 徳島ヴォルティス(J2)
FC町田ゼルビア(J1) 2-1 カターレ富山(J2)
京都サンガF.C.(J1) 3-3(PK:4-3) 横浜FC(J1)
東京ヴェルディ(J1) 1-0 サガン鳥栖(J2)
名古屋グランパス(J1) 2-1 ロアッソ熊本(J2)
