明治安田J1リーグ第23節、川崎フロンターレvs鹿島アントラーズが5日にUvanceとどろきスタジアム by Fujitsuで開催された。
現在、勝ち点35で6位につける川崎Fと勝ち点41で首位に立つ鹿島。昨シーズンまで川崎Fで指揮を執った鬼木達監督の古巣戦ということで、5月の国立決戦に続き、本拠地凱旋の注目の一戦となった。
前節、東京ヴェルディに0-1で敗れた川崎Fは、6月30日に海外クラブへの移籍に向けてチーム離脱が発表され、トッテナム移籍が決定的とみられる高井幸大が移籍前ラストマッチ。EAFF E-1サッカー選手権2025に臨む日本代表に選出された山田新が先発。大関友翔はベンチスタートとなった。
一方、前節のファジアーノ岡山戦を1-2で落とし、連敗含め3試合未勝利中の鹿島。日本代表に招集されたGK早川友基、植田直通がスタメン入り。古巣戦の知念慶も先発のピッチに立った。
前回は2-1で鹿島が逆転勝利。ダブルを食らう訳にはいかないホームの川崎Fは序盤からボールを保持してチャンスを窺う。9分には高井からフィードを受けた三浦颯太が左サイドを持ち上がってクロス。最後はファーサイドの山田が頭で合わせるが、シュートはわずかにゴール右外へ。
海外クラブも注目する所以を見せつける高井だが、直後には自身のミスからピンチを招く。自陣ボックス内からのパスを鈴木優磨に奪われると、そのままシュートを許す。しかし、ここは枠を逸れて難を逃れた。
川崎Fはその後、再び攻勢に出るが、フィニッシュの部分で噛み合わず。すると鹿島が一瞬の隙を突いて先制。25分、キム・テヒョンのロングボールに反応した松村優太が並走した三浦よりも先に触ってボックス右に侵攻。GK山口瑠伊を引きつけて真横にラストパスを送り、最後はレオ・セアラが押し込んだ。
均衡が破れると、先制した鹿島がペースを引き寄せる。37分には知念のハイクロスをファーサイドの小川諒也が高い打点で合わせるが、ふわりと浮いたシュートはクロスバーに嫌われた。
すると前半終了間際、川崎Fが試合を振り出しに戻す。前半アディショナルタイム4分、山本悠樹の右CKがニアサイドの競り合いからファーに流れると、待ち構えていた伊藤が右足でゴール右に流し込んだ。
追いついた川崎Fだが、直前に足を痛めていた伊藤が負傷によりハーフタイムで交代。また、丸山祐市もベンチに下がり、ジェジエウとマルシーニョを投入する事態に。すると52分、鈴木のスルーパスで相手最終ラインの背後へ抜け出そうとした松村を、ジェジエウがたまらず掴んで倒してしまう。これには主審からレッドカードが提示されるが、その後VARが介入。松村のオフサイドの判定が下され、ジェジエウの退場は取り消しに。
ヒヤリとする場面を逃れた川崎F。冷静さを取り戻して攻勢に転じると、58分にチャンスが訪れる。相手陣内でのマルシーニョのチェックからボールを奪うと、河原創からパスを受けた山本がボックス右に絶妙な浮き球を供給。これを走り込んだ家長が折り返し、最後はマルシーニョが仕留めて逆転に成功した。
追いかける立場となった鹿島はその後、積極的に交代カードを切って流れを引き寄せようと試みる。76分にはレオ・セアラを下げて前回対戦で決勝ゴールを奪った田川亨介、その2分後には舩橋佑を下げて柴崎岳を投入するが、最後まで同点ゴールを奪うことができず、試合終了のホイッスルを迎えた。
2-1で競り勝った川崎Fが高井のラストマッチを白星で飾り、上位を追走。一方、敗れた鹿島は今季2度目の3連敗を喫し、4試合未勝利と苦しい状況となっている。また、他会場で勝利した柏レイソルが勝ち点を44に、ヴィッセル神戸が43に上積みしたため、首位の座を明け渡すと共に、3位転落となっている。



