浦和レッズがいよいよ世界との戦いに向かう。
クラブ・ワールドカップ(W杯)に出場する浦和は1日に行われた明治安田J1リーグ第19節の横浜FC戦が出発前のラストゲームになり、2-1で逆転勝ち。「引き分けじゃなくて、今日は勝つことだけを考えながらプレーしていました」というGK西川周作は「入りは“よくボールが持てるな”っていう感覚があって、でもなかなか点が入らないから、これは“ピンチが来るな”っていう感覚もありました。本当に1つのピンチでやられてしまったっていう反省点があります。でも、ハーフタイムのときに“これはいけるぞ”っていう雰囲気がすごくあって、結果的にああいう形で得点できました。得点の仕方も勢いづくような形でしたし、ホームの力も借りて逆転できたと思います」と振り返った。
試合後はクラブW杯に向けた壮行セレモニーが執り行われ、サポーターが人文字によるコレオグラフィーや飛行機のフラッグが飛ぶようにスタンドを横断するなどの演出で選手を鼓舞。浦和在籍12年目の38歳守護神も「やっぱり浦和レッズのファン・サポーターが作り出してくれる雰囲気は本当に素晴らしいなと思いました」と改めて感心しつつ、気持ちを新たにした。
「僕の耳にもたくさんの方がアメリカまで足を運んで後押しをしてくれると聞いています。僕が(クラブW杯で)覚えているのは(2023年大会で)マンチェスター・シティとやったサウジアラビアでのあの雰囲気。(0-3で敗戦した結果は)本当に悔しかったし、泣いて悔しがったファン・サポーターの方がやっぱり今でも僕の頭のなかに残っています。次に世界で戦うときはああいう思いをさせたくないし、僕らは結果を求めてアメリカに行くので、たくさんの方が期待してくれる分、しっかりとやらないといけないなと思っています」
今回のクラブW杯ではグループステージで先のチャンピオンズリーグ準優勝チームであるインテルのほか、リーベル・プレート(アルゼンチン)、モンテレイ(メキシコ)と対戦。17日のリーベル・プレート戦を皮切りに決勝トーナメント進出をかけた戦いがスタートし、「間違いなく3試合を戦うというところでやっぱり初戦がいかに大事かっていうのは今までの経験上、理解しています。リーベルとの試合で2戦目、3戦目の戦い方も変わってきますし、まずは勝ち点を奪うっていうのが必要になってくると思います」と述べた。
そのなかで、主導権を握られる戦いも想定。「我慢する時間は間違いなくあると思います。そこは想定していかないといけないです」とした一方で、「逆にJリーグのようにしっかりと組織で守ってくるチームじゃないかもしれないので、一瞬のロングフィードだったりで(突いていける)隙が意外とあったりすると思います。そこを個でカバーできる力があるのはマンチェスター・Cとやったときにすごく感じたので、彼らのように個がすごい分、チームとして上回っていきたいですね」と語っている。

