浦和レッズは6日の明治安田J1リーグ第15節でガンバ大阪とのホーム戦に臨み、0-1で敗戦。連勝が「5」で止まった。
9分にGK西川周作が負傷交代を余儀なくされ、急きょの出場となったGK牲川歩見だが、アップの時間もほぼなかったなかで、40分に至近距離からのシュートに右手一本のビッグセーブで対応するなど、最後の砦として奮闘。当時の心境を問われ、「最初は(出番が)来るとわかったときに緊張感があったけど、チームメイトにも声をかけてもらって、そこで少し和んだというか、ゲームに入っていく意識ができた」と振り返る。
そんな牲川はこれがJ1リーグ通算4試合目の出場で、今季は初の出番。2022年に加入した浦和では38歳ながら今もなお健在の西川が絶対守護神の存在として大きく立ちはだかるなかで、「常に試合を想定しておくところはモチベーションとして自分のなかにある。そこのイメージを持って、練習から取り組むようにしているし、日々の過ごし方も試合から逆算している」と陰での取り組みを話す。
失点シーンについては「相手の巧さに崩された部分もあるけど、自分のなかでまだできることもあったなという感覚がある。次の課題として取り組みたい」とし、「自分の動きの逆をいかれてしまったところはまず1つの反省点」とも。「連携というよりも個人でなんとかできるようにしたいなと思う」と自らのレベルアップを誓った。
ちなみに、試合後のマチェイ・スコルジャ監督は牲川について「ニエは2つの素晴らしいセーブを見せてくれた。良いプレーをしてくれたと思う」と評価。西川の状態次第だが、次戦のアルビレックス新潟戦では牲川にスタートから出場するチャンスが巡ってくるかもしれない。

