日本代表が13日、今月の2026年ワールドカップ（W杯）アジア最終予選（3次予選）に臨むにあたり、25選手のメンバーを発表した。
ここまでの6試合で5勝1分けと無敗で首位を独走し、次戦にも2位以内確定で8大会連続のW杯行きが決まる日本。そんな今シリーズは2試合ともにホーム戦で、20日にバーレーン代表（5位/勝ち点6）、25日にサウジアラビア代表（4位/勝ち点6）と対戦する。
W杯出場権に王手がかかる3月シリーズはホーム連戦というアドバンテージをもっての戦いになるが、森保一監督は「これまでと同様、まずは目の前の一戦に向けて最善の準備をする。そして、全力を尽くして戦う、という一戦必勝の準備、戦いをしていきたい」と話す。
メンバーでは前回の活動から町田浩樹、望月ヘンリー海輝、大橋祐紀、小川航基の4選手が外れ、伊藤洋輝と上田綺世の2選手が復帰。今回は新顔ゼロのいわゆる“常連”のメンバー構成だが、「これまでの積み上げ」、「再確認」、「勝つために」を重視して編成したという。
Jリーグや海外で存在感を示す選手のなかに「ここに入っていてもおかしくない」と考える者も多くいるとも語ったが、「試すというよりはまだ何も決まっていない。まずは目の前の勝利にどれだけ力を発揮できるか。W杯の出場権を確実に掴みとるのが優先順位の1番」と続けた。
だが、メンバーリストを見ると、前回からは2人少ない状況で、その件について「予定としては27人を招集するはずだった」とし、コンディションのところで呼ぶかどうかを「確認している選手がいる」と追加招集に含み。今週末の試合を含め、招集するか否かを決断するようだ。
そんな森保監督が率いる日本は20日のバーレーン戦でW杯出場が決まれば、3試合を残して同国史上最速。バーレーン戦はその部分でも注目度が高まり、指揮官も「最速で決まればメリットしかないと思っている」とその意義を主張している。
「選手をより多く試せて、戦力となっていく選手を増やせるというのは日本の戦い方においてメリット。戦術の部分でも、システムや試合中の戦い方等々、色々なことを試しながら最終目標に向かっていける」としたが、「ただ…」と続ける。
「最速でW杯の出場権を獲得したいが、そう簡単にいくものではないとも考えている。気を引き締めて戦っていかなければ。バーレーンはすでにキャンプをスタートさせているし、日本にももうじき到着する。ほとんどの選手が自チームで日常からプレーし、連携も取れている」
「そのなかで、代表チームとしても我々への対策も徹底してくると思う。我々は招集から2回のトレーニングで戦わなければならない難しさがある。戦う前から勝利という結果は決まっていないし、気を引き締めたい」
「与えられた時間のなかで、チームとしても選手の能力を最大限に発揮できるよう準備して戦いたい。ホームのサポーターのみなさんから後押しを受けながら戦いたいし、勝利をイメージしながら準備をしたい」
バーレーン戦に勝てばW杯出場が決定の日本だが、森保監督がそう楽観的な見方を排除し、ホームでの2連戦に向かう。