鹿島アントラーズの濃野公人が、新指揮官就任による変化について言及した。
鹿島は昨季、ランコ・ポポヴィッチ監督体制でスタートし、前半戦では明治安田J1リーグで首位争いを演じた。しかし、夏場以降に失速すると、同監督を解任。コーチだった中後雅喜氏が後任を務めたが、結局5位フィニッシュに。濃野自身は大卒ルーキーでのベストイレブン受賞の快挙を成し遂げた一方で、チームは8年連続での無冠となった。
そして、今季は川崎フロンターレで最多4度のJ1リーグ制覇を含む計7つの主要タイトルを獲得した鬼木達監督を招へい。10日にJリーグの開幕に先駆けて行われた「2025Jリーグ開幕PRイベント」に出席した濃野は、名将のもと「去年よりもさらに攻撃的なチームになったと思っています」と語る。
「それを表現するメンバーが前線には揃っている印象」と続けた通り、鹿島は昨シーズンにセレッソ大阪で得点ランク2位の21ゴールを記録したFWレオ・セアラを獲得。既存選手の鈴木優磨、アレクサンダル・チャヴリッチら強力な攻撃陣が揃った。
常勝軍団と呼ばれながらも、近年はタイトルから遠ざかっている鹿島。チーム内では「タイトルを取るんだという気持ちを持っている選手は本当に多くいますし、クラブの中にも流れているものがあると思います」と復活を渇望するムードも漂っているという。
そして、鬼木新監督も現役時代には鹿島でプレーした経験があり、常勝軍団の原点を知る一人。その復活への強い覚悟がすでにチーム内に伝染している様子。濃野は「試合が始まる前とか、ミーティングとかでも『タイトルを取るんだ』っていう話は口酸っぱくされていますし、選手を同じ方向に向かせるっていう面では、今までにはない結束力が生まれているんじゃないかなと思います」と明かし、「そこはしっかり選手が応えないといけないなと思っています」と口にした。
川崎Fではパスワークを武器とする攻撃的なサッカーを展開してきた鬼木監督。鹿島でもそれを踏襲する部分はあるものの、同指揮官は“鹿島らしさ”を強調しているという。
「ミーティングの中でもよく鬼木さんは『鹿島らしさ』っていう言葉をよく使われていて。で、鹿島らしさがなんだっていうのを選手に問いかけたりしている中で、『それはなくしてほしくない』っていう話は口酸っぱくされています」
その“鹿島らしさ”とは、「勝負強さであったり、勝ちに貪欲である部分、具体的には球際」。「サッカーにおいて当たり前のところは本当になくしちゃいけないですし、それに上乗せしていくっていうのが大事だって話をされています」とチーム内で共有、再確認されていることを明かした。
「川崎Fさんでやっていたことそのまんまってわけではなくて、『やっぱりアントラーズとしてタイトルを取りたい』っていうのはよく言われてるので、その点は選手としてもそう感じてます」と語るように、国内屈指の名将と共に新たなスタイルでタイトル奪還、常勝軍団復活を目指す構えだ。



