ドイツメディア『キッカー』がマインツのMF佐野海舟を特集し、リヴァプールのMF遠藤航と比較しながら、ここまでの活躍に注目した。
昨夏に鹿島アントラーズからマインツに完全移籍で加入した佐野。初の海外挑戦ながらも素早くフィットし、ここまで公式戦全試合に先発するなど、すでにチームに欠かせない存在になりつつある。
そんな佐野について、『キッカー』は過去にシュトゥットガルトでプレーし、4シーズンでのプレーを経て、2023年8月にリヴァプールへと渡ったMF遠藤航を引き合いに注目した。
まず着目したのが加入後のここまでの出場数。遠藤はシント=トロイデンから加入して迎えた2019-20シーズンでは、当時2部だったシュトゥットガルトでの初出場はブンデスリーガ2部の第12節、初先発は第14節だった。対する佐野はここまで公式戦全試合先発。同メディアは「物事は0から100まで一気に進んだ。2024年夏に彼と契約したことは成功だ」と評している。
「遠藤(178cm)と佐野(176cm)は身長こそ近いが、体重には歴然とした差がある。遠藤(77kg)に比べ、佐野は10kg軽い。これはデュエルには影響していない。203回のデュエルに勝利している佐野は、400人を超えるブンデスリーガの選手の中で4番目に高い数字を記録している。また、彼は優れたカウンタープレスアクションとインターセプトでインパクトを与えている」
一方で、攻撃面での貢献は遠藤と比べて足りないと指摘。「遠藤は2021-22シーズンの最終節、アディショナルタイムのゴールで自らを不滅なものとした。シュトゥットガルトの1部残留を確実なものとし、“Legendo(レジェンド)”の名を得た。佐野はリーダーとしての資質はまだ隠されており、それは彼の控えめな性格に関係している」と語っている。