第103回全国高校サッカー選手権の決勝が13日に国立競技場で行われ、前橋育英(群馬)と流通経済大柏(千葉)の一戦は、1-1で90分間が終了。PK戦の末に9-8で制した前橋育英が2度目の優勝を成し遂げた。
7大会ぶり2度目の優勝を目指す前橋育英と、17大会ぶり2度目の優勝を目指す流通経済大柏。前橋育英が初優勝に輝いた2017年度の第96回大会の決勝戦と同じ顔合わせとなった。
決勝戦では過去最多となる58347人が駆けつけた聖地・国立決戦。7年ぶりの再戦ではリベンジを狙う流通経済大柏が先手を奪って会場を沸かせる。12分、敵陣中央で飯浜空風がボールを奪い、山野春太からリターンを受ける。ボックス手前で相手守備網に引っかかるも、セカンドを回収した亀田歩夢がボックス内に侵攻すると、巧みに2人をかわして右足を振り抜き、左サイドネットに突き刺した。
カターレ富山への加入が内定している亀田の一振りで先制した流通経済大柏。対して1点ビハインドとなった前橋育英は直後から攻勢に転じると、31分に同点弾。右サイド深い位置で黒沢佑晟が鋭い切り返しから1人かわし、ボックス右外からクロスを送る。これを中央で柴野快仁が頭で叩きつけてゴールネットを揺らした。
追いつくことに成功した前橋育英は34分、石井陽の左サイドでのボール奪取からパスを受けた佐藤耕太がボックス左にスルーパス。反応したオノノジュ慶吏が走り込んだが、ここはGK加藤慶太の好判断な飛び出しに阻まれた。
1-1の同点で試合を折り返すと、両者の攻防はより激しさを増す。そんな中、流通経済大柏にチャンス。56分、ボックス左手前の山野のポストプレーから亀田を経由して中央の粕谷悠へ。右足を振り抜いたシュートがゴール右を捉えるも、GK藤原優希がファインセーブを披露して、ゴールを許さない。
守護神の好守に救われた前橋育英は直後の57分、平林尊琉を下げて、切れ味抜群のドリブルで今大会では幾度も会場を沸かせてきたジョーカーの白井誠也を投入して攻撃の活性化を図る。対する流通経済大学も63分に3枚替えを敢行。堀川由幹、柚木創、宮里晄太朗に代えて、和田哲平、富樫龍暉、幸田爽良を投入する。
互いに交代カードを切った中、69分にはロングスローから奈須琉世がヘディングで合わせてゴールを脅かした流通経済大柏にアクシデント。直後、交代で入ったばかりの和田がプレー続行不可能に。安藤晃希をスクランブル投入する事態に見舞われる。
両軍に激しくゴールを目指すも、互いに一歩も譲らず、試合は終盤に。前橋育英は84分にオノノジュ慶吏と同点ゴールを奪った黒沢を下げて大岡航未と中村太一を投入。さらに86分には佐藤耕太が負傷交代となり、まさに総力戦となる。そんな中、89分には白井の落としを受けた柴田がミドルシュートを放つが、枠を捉えることができない。
その後、5分間のアディショナルタイムが与えられるも、スコアは動かず。10分ハーフの延長戦でも両者にゴールは生まれないまま、決着はPK戦に委ねられることとなった。両者全員が成功させるとサドンデスに突入した8人目では、先攻の流通経済大柏の幸田爽良が、後攻の白井誠也が失敗。そして、10人目では流通経済大柏の安藤晃希のシュートをGK藤原がセーブすると、後攻の前橋育英は柴野が決めて決着。PK戦を9-8で制した前橋育英が3800校の頂点に輝き、7大会ぶり2度目の優勝を成し遂げた。
■試合結果
前橋育英 1-1(PK:9-8) 流通経済大柏
■得点者
前橋育英:柴野快仁(31分)
流通経済大柏:亀田歩夢(12分)
