J1川崎フロンターレは19日、東京ヴェルディDF谷口栄斗が完全移籍で加入すると発表した。
東京Vの下部組織で育ち、 国士舘大を経て同クラブでプロデビューした谷口。2023年にクラブのJ1復帰に貢献し、今季はリーグ戦35試合に出場していた。
谷口は東京Vのクラブ公式サイトを通じて感謝を語った。
「この度、川崎フロンターレに移籍することになりました。悩みに悩んで決断しました。ヴェルディは大好きなクラブで感謝しかありません。ただ僕に残された時間は多くはありません。この先のサッカー人生で、シャーレを掲げたい、その先の景色が見たいという目標を持っています。年齢と共に時間がなくなる中、自分の目標のために勝負をしたいと思い、決断しました」
「ヴェルディは大きな可能性を秘めたクラブです。だからこそ身体を投げ出し、全力で戦い抜いてきました。自分に正直に生きたい。小学4年生でこのクラブに入り、サッカーの楽しさ、この世界の厳しさを学び、1人の人間としてもヴェルディでのサッカーを通して成長させて頂きました」
「ユースから直接トップ昇格が出来ず、国士舘大学を経てまたこのクラブにプロ選手として帰って来れたこと、この世界に飛び込ませて頂けるチャンスを与えてくださった故 大澤先生、永井さんに大きな感謝を伝えたいです。そして小学生でこのクラブに出会わせてくれた家族にも感謝したいです。いつサッカーが出来なくなるかわからないこの世界、短いサッカー人生でヴェルディをJ1に戻せたこと、あの瞬間をピッチの上で迎えられたこと、ヴェルディを背負って戦えたことが本当に夢のようで、最高の瞬間でした」
「ヴェルディで過ごした時間は自分にとって大切な大切な時間で何にも変えることの出来ない特別なものです。どんな時も声を枯らす事なく応援、サポートしてくださったファン・サポーターの皆さん。皆さんと共にJ1に戻れて幸せでした。甘かった自分にこの世界の厳しさを叩きこみ、この世界で生きるんだ、とより一層の覚悟を芽生えさせてくれた、城福さん。高いレベルで指導、要求してくださった、和田さん、森下さん。本当に感謝しています」
「そしてアカデミー時代からヴェルディで関わって頂いた全ての皆さまにも感謝したいです。アカデミー時代から合わせて13年間、本当にお世話になりました。ありがとう、ヴェルディ。谷口栄斗」
なお、谷口は川崎の公式サイトで「川崎フロンターレに関わるすべての皆様、初めまして! 東京ヴェルディから加入します、谷口栄斗(ひろと)です! 偉大なクラブの一員になれたことを非常にうれしく思います。クラブの目標達成に向け、妥協することなく、すべてを出し切ります。良いお年を!」とコメントを発表した。
