J2水戸ホーリーホックは9日、MF杉浦文哉が今季限りで契約満了となり、退団すると発表した。
名古屋グランパスの下部組織で育ち、明治大へ進学した杉浦。2022年に水戸でプロキャリアを始め、今季途中からはJ3ヴァンラーレ八戸に期限付き移籍していた。
杉浦はクラブ公式サイトを通じてコメントを発表した。
「J2優勝、そして悲願のJ1昇格、本当におめでとうございます。プロサッカー選手としてのキャリアを、この素晴らしいクラブでスタートできたことを、改めて心から幸せに思っています。そして、クラブが30年間追い求めてきたJ1の舞台をついに掴み取った今シーズンに、わずかでも力になれたことは、私の人生の大きな誇りです」
「昨シーズンは膝の手術を経験し、半年以上にわたるリハビリを経て迎えた約1年ぶりの復帰戦。ケーズデンキスタジアム水戸でのロアッソ熊本戦で決めたあのゴールは、間違いなく僕のサッカー人生における最高の瞬間の一つとなりました。この3年半を振り返ると、思いどおりにいかない時間のほうが多かったかもしれません。それでも、どれほど遠いアウェイでも、どんな天候でも、どんな結果でも、変わらず背中を押し続けてくれたサポーターの存在があったからこそ、乗り越えることができました。本当にありがとうございました」
「正直なところ、J2優勝の瞬間にピッチに立ちたかった気持ちは強く残っています。そして、水戸ホーリーホックのエンブレムを胸に、J1の舞台で戦いたかった。この悔しさも含め、すべての想いを力に変えて、次のステージでも全力を尽くしたいと思います。改めて、3年半本当にありがとうございました」
杉浦は水戸で公式戦通算46試合に出場。J2昇格を決めた八戸ではリーグ戦未出場となった。
