ヴィッセル神戸の吉田孝行監督が成都蓉城(中国)戦を振り返った。
EASTのリーグステージで首位の神戸が同5で10位の成都蓉城と対戦。18分に武藤嘉紀のゴールで先制した神戸だが、前半終了間際にフェリペ・シウヴァにゴールを許して失点。さらに後半、77分にPK献上から逆転を許したが、90分には逆にPK獲得から佐々木大樹が同点弾を記録し、2-2で試合を終えた。
試合後、吉田監督は場内を1周してサポーターに挨拶。選手たちからは胴上げで見送られた。来季から清水エスパルスを率いることになる指揮官は試合後、「本当に選手、スタッフのみんなに感謝。サポーターの皆さんも『ありがとう』のパネルやフラッグなど持ってくれて、ヴィッセルに関わるすべての皆さんに感謝したいです」と語り、試合は以下のように振り返った。
「しっかりボールを持てて何度かチャンスもありましたが、相手の個のクオリティも高くカウンターも浴びました。それでも最後に追いついて、勝ち点1を拾って今季のACLEを首位で終えたのは大きいです」
また、神戸でのマネジメントについて問われた吉田監督は「個性が強くて、試合に出たいと思っている選手たちの中で、自分の基準を設けて、映像を見せながら試合によってプランニングや先発と控えの役割などをみんなに伝えてきました。選手たちが自分についてきて、リスペクトしてくれているのが伝わりました」と選手たちへの感謝を述べた。
「(マネジメントが)難しかったというより、いい選手に恵まれました。経験のある選手たちが若い選手を引っ張って、練習からさぼらないという雰囲気をみんなで作れていました。さぼっている選手がいたら逆に浮いて、みんなから言われるぐらいの雰囲気でできていました」
現役時代に神戸でプレーした吉田監督は、2022年6月に3度目となるトップチーム指揮官に就任。2023年から明治安田J1リーグを連覇、2024年には天皇杯優勝へと導いた。

