明治安田J1昇格プレーオフ準決勝のジェフユナイテッド千葉vsRB大宮アルディージャが7日にフクダ電子アリーナで開催された。
今季のJ2リーグで3位となった千葉が、同6位の大宮をホームに迎えた。試合は、序盤から両チーム共に積極的に得点を狙いにいくオープンな展開となる。
千葉は14分、CKからボックス左に流れたボールを石川大地がボレー。強烈なシュートが枠を捉えるが、GK加藤有輝のビッグセーブに阻まれる。
すると、20分に先制したのは大宮だった。左サイドでのショートコーナーから津久井匠海がクロスを入れると、ゴールエリア右の市原吏音が頭で折り返し。最後は正面の泉柊椰が押し込んで先制点を挙げた。
これで勢いに乗った大宮は、続く32分に加点する。バイタルエリアで仕掛けた関口凱心が左足を振る。強烈なミドルシュートがDFにディフレクトすると、ボールがゴール右に突き刺さった。勝利必須の大宮が2点をリードして試合を折り返す。
そして迎えた後半、大宮は立ち上がりの48分に3点目を奪取する。再びショートコーナーからボックス右手前のアルトゥール・シルバがゴール左へシュート。またもDFにディフレクトしたボールがネットを揺らし、3-0とした。
しかし、千葉がここからドラマを演じてみせる。71分にエドゥアルドのパスからカルリーニョス・ジュニオの見事なボレー弾で1点を返すと、77分にもゴール。右からのクロスがクリアされたところを正面へ走りこんだエドゥアルドがシュートを突き刺し、2-3と1点差に迫る。
すると、60分から途中出場でデビューしていた17歳が魅せる。正面で呉屋大翔、米倉恒貴とつなぐと、正面で抜け出した姫野誠がGKと一対一に。冷静なループシュートでネットを揺らし、3-3と追いついた。
さらに千葉は87分、右CKに正面で飛び込んだ河野貴志がヘディング弾をマークし、4-3に。17年前の2008年、J1最終節でFC東京に大逆転して残留を果たした“フクアリの奇跡”を彷彿とさせる大逆転劇を演じた千葉が13日に行われる決勝に進出した。




