セリエAのローマで監督を務めるジャン・ピエロ・ガスペリーニ監督が、タイトル争いについて言及した。
セリエA第15節でコモに1-0で勝利し、4位に位置するローマ。首位のインテルとは3ポイント差となっており、タイトルレースが白熱している。
今季より就任したガスペリーニ監督は「両チーム、素晴らしいパフォーマンスを見せてくれた。そうでなければ、こんな試合にはならなかっただろう」としつつ、自軍を称賛した。『ガゼッタ・デッロ・スポルト』が伝えた。
「シーズン開幕から堅実なプレーをしており、負けた試合も僅差だった。それが私たちの強みの一つだが、ここ数週間はチャンスメイクの面でも向上している。きょうの結果はもっと明確だったかもしれない」
ここ数シーズンはUEFAチャンピオンズリーグへの出場権を確保できず、リーグ戦のタイトル争いからも脱力していたローマ。今季は名門復活への機運が高まっており、ガスペリーニ監督もさらなる高みを目指している。
報道陣から「このまま4位でも来季の契約を更新するか」と問われた指揮官は「4位に導いた私と契約することはないだろう。だが、もし契約できたらうれしいね」と笑顔で答えつつ、今後に向けて気を引きしめた。
「良いことも悪いことも終わりがない。いま重要なのは、こういう試合ができること。素晴らしい観客がいて、その熱狂が伝染していくのが感じられる。こういう試合をやり続ければ、結果はついてくる。スクデット?もっと優れたチームもあることは理解しているが、彼らは全力を尽くしている。技術だけでは十分ではない。他のチームにもこのスピリットと意欲があるかどうかを見極める必要がある。私たちと対戦するのは簡単ではない」
また、この試合ではベンチ入りしながらも、出場のなかったFWパウロ・ディバラについても言及。ここまでリーグ戦10試合1得点1アシストの同選手については、「普段は5人全員を交代させるのだが、今夜はボールに触れるのが難しかった」とコメントした。
「これはパウロにとってモチベーションにもなるだろう。彼は並外れた選手だ。コンディションが整い、スプリント、ドリブル、シュートを繰り出すとき、彼のクオリティーに匹敵する選手はイタリアにはいない。日曜日の試合には間に合うかもしれない。彼がどんなトレーニングをするのか見てみよう」
ローマは次節、5位ユヴェントスとの大一番を迎える。


