明治安田J1リーグ第30節の名古屋グランパス対湘南ベルマーレが20日に豊田スタジアムで開催された。
ここまで勝ち点32で15位に位置する名古屋と、同25で降格圏の18位に沈む湘南による、残留に向けて重要な一戦。試合は、19分に名古屋の頼れる男が決める。クロスが跳ね返されると、バイタルエリアの稲垣祥がこぼれ球を右足一閃。強烈なミドルシュートをゴール右に決めて、名古屋が先手を取る。
先制された湘南だが、28分分にはボックス内でボールを収めた鈴木章斗がDFを背負いながらフィジカルを活かして前を向いてシュート。しかし、これは右のクロスバーに弾かれる。
するとスコアを動かしたのはまたも名古屋。ボックス右手前の内田宅哉がセンタリングを送ると、ゴールエリア左の山岸祐也が頭で折り返し。完璧なお膳立てから正面の永井謙佑が押し込んだ。永井はこれが5月の浦和レッズ戦以来、約4カ月ぶりの今季2ゴール目となった。
さらに名古屋はアディショナルタイム、相手のミスから加点する。バックパスを受けた湘南GK吉田舜がトラップをミスすると、こぼしたボールをすかさず山岸が詰めて、3-0とした。
3点リードして後半を迎えた名古屋だが、序盤に山岸祐也が立て続けにイエローカードを受け、退場に。数的不利を強いられることになる。
終盤にかけて攻めた数的有利の湘南は、78分に鈴木雄斗のクロスに頭で合わせた鈴木章斗が1点を返すも、反撃はここまで。3-1で勝利した名古屋が2連勝で残留に向けて重要な3ポイントを獲得した一方、湘南はこれで痛恨の4連敗となった。

