明治安田J1リーグ第27節の柏レイソル対浦和レッズが22日に三協フロンテア柏スタジアムで開催された。
ここまで勝ち点47で5位の柏と、同44で7位に位置する浦和による上位対決。日本代表の森保一監督も視察に訪れた一戦は、序盤に動く。5分、マテウス・サヴィオが蹴った左CKがファーサイドに流れると、ゴール前の長沼洋一がプッシュ。頭で押し込み、長沼の今季初ゴールで浦和が先制する。
ハーフタイムにかけては一進一退の攻防となる。柏の山田雄士、浦和の松尾佑介がそれぞれゴール前で決定機を得るも、浦和GK西川周作と柏GK小島亨介が共に好セーブを披露し、得点を許さない。
すると、スコアを動かしたのはまたも浦和だった。自陣からマテウス・サヴィオがダイレクトプレーで局面を打開すると、一気にボックス右に抜けた金子拓郎が折り返し。正面の関根貴大が左に流し、最後は松尾佑介がシュートを決めて2-0とした。
迎えた後半、1点を追う柏は、ハーフタイム明けから出場した瀬川祐輔のゴールで53分に追いつく。ゴール前の混戦から高く浮いたボールを巧みに収めた瀬川がシュートを突き刺し、1点差とした。
終盤にかけては、細谷真大らを送り出した柏が攻勢に出る。74分にペナルティアーク手前の仲間隼斗が放ったコントロールシュートはバーに直撃するも、83分に追いつく。瀬川とのパス交換でゴール正面に侵入した細谷が左足のシュートを決めきり、2-2のタイスコアとする同点弾を挙げた。
これで勢いに乗った柏は、90分に逆転してみせる。ボックス左手前で縦突破を仕掛けた小西雄大が左足でクロス。ややコースが乱れたか、これがそのままファーサイドのネットにゴールインし、柏が3-2と試合をひっくり返した。
さらに柏はアディショナルタイム、ボックス左から小屋松知哉の放ったシュートが右ポストに当たると、跳ね返りを久保藤次郎が詰めて4点目。2点のビハインドを後半の4発で跳ね返した柏が暫定首位に浮上した。

