バンクーバー・ホワイトキャップスFCのGK高丘陽平が、現地時間6月1日にメキシコで行われる2025CONCACAFチャンピオンズカップの決勝に向けた意気込みを語った。
2023年にJ1横浜F・マリノスからバンクーバー・ホワイトキャップスへ移籍し、ここまで公式戦102試合に出場。在籍3年目となる今年も守護神としてゴールマウスを守り、リーグ戦第13節終了時点でチームのMLSウェスタン・カンファレンス首位に貢献している。
今季6試合に出場しているCONCACAFチャンピオンズカップでは、準決勝でアルゼンチン代表FWリオネル・メッシらを要するインテル・マイアミを破り、クルス・アスルとの決勝戦に駒を進めた。
カナダの地で実力を証明している高丘は「決勝は一発勝負なので、一つ、一つのプレーが結果に直結すると思います。ゲームの展開などに気を付けつつ、キーパーである自分がコントロールして、チームを導いていきたい。決定的なシーンが1試合の中であると思うので、そういった場面できちんと仕事をできるようにしたいと思います」とピンチを防ぎたい。
バンクーバーでは3年目を迎える。移籍当初は語学面での苦労もあったが、いまは生活にも慣れ、不自由なく暮らしているという。
高丘は「ポジショニングやプレースタイル、プレー選択のところで、日本にいたときとは変わっていると思います」とプレー面での成長も実感。ゴールキーパーとして、また一つ上のレベルに到達している29歳は、クラブへの感謝を口にした。
「バンクーバーがオファーをくれたから、僕はここでプレーする機会をいただいた。クラブや地域に対して、僕自身がちゃんと何かを返したいという思いがあるので、タイトルを取るというのは、一つの分かりやすい大きなものでもあると思うので、そこにこだわって準備していきたいです」
「このチームに来たのも、やっぱりまたタイトルを取りたいという部分が、大きな一つの目標としてありました。クラブとしても、カナディアン・チャンピオンシップは三連覇していますが、この大会(CONCACAFチャンピオンズカップ)はまだ優勝したことがないので、大きなチャンチャレンジになります」
背番号1は目に見える結果を求めている。対戦相手のクルス・アスル(リーガMX)については「メキシコのチームは基本的にみんなうまい」と警戒。過去6度大会を制している名門が相手だが、チーム一丸となって勝利を収めたい。
なお、大会の勝者は、FIFAインターコンチネンタルカップ2025と、2029年に予定されているFIFAクラブワールドカップの出場権を獲得する。
クラブと個人の両面で絶好のアピールチャンスだ。
来年にFIFAワールドカップを控える日本代表について高丘は「そこへの想いは変わらないですし、サッカー選手、日本人である以上、日本代表を目指すというのは当然のことだと思います。こっちに来て、少しずつですけど、ゴールキーパーとして成長している実感もある。ただ僕が『入れてくれ』と言って、入れる場所でもないので、僕は自分のやることに集中して、仕事を続けたい」と、まずは目の前のタイトル獲得に貢献し、W杯を戦う日本代表メンバー入りへ弾みをつけたい。
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