マンチェスター・シティのジャック・グリーリッシュが、今シーズン序盤の苦しい時期について口を開いた。イギリス『インデペンデント』が報じている。
2021年8月にアストン・ヴィラからマンチェスター・Cに完全移籍を果たしたグリーリッシュ。加入初年度から背番号「10」を背負い、主力としてプレー。昨季には公式戦50試合5ゴール11アシストを記録し、クラブのプレミアリーグ3連覇を含む3冠達成に貢献した。
しかし、今シーズンは負傷に加えて、レンヌから加入したジェレミー・ドクの台頭により、出場機会が減少。特にプレミアリーグでは先発回数が8試合にとどまっている。
そんな今シーズンについて問われたグリーリッシュは、「プレーしていないときやトレーニングで調子が上がらないとき、自分の中で自信が持てなくなるんだ。難しかったよ」と吐露。「特に昨年はとても良いシーズンを過ごせたね。たくさんプレーしたし、チームの主力の1人として重要な試合にはすべて出場していた。今年はシーズン初めに足の負傷で1カ月間離脱し、その後もあまりプレーできなくなった。自分のパフォーマンスが最高だったとは思えないし、自信を持ってプレーすることができなかった。新年になってもなんどか鼠径部をケガしたよ」と振り返る。
それでも終盤にかけて徐々に復調。先日行われたレアル・マドリーとのチャンピオンズリーグ(CL)準々決勝2試合、20日に行われたFAカップ準決勝のチェルシー戦に先発出場した。「最近はゴールを決めていないが、調子は良いし、フィットしている。自信を持ってプレーできているよ」と自身も手応えを示している。
ただ、ここまで立て直しつつあるのには、指揮官のジョゼップ・グアルディオラ監督の存在もあったという。
「ピッチ外でも僕自身は悩んでいたが、彼はいつも僕に話かけてくれたし、そばにいてくれた」
「メディアに対して『彼はトレーニングをすればするほど、良いプレーができるだろう』と言ってくれた。彼との関係は素晴らしいものだし、良い時間を過ごせているよ。僕は前にも言ったけど、彼は世界最高の監督だと思うよ」
現在、マンチェスター・シティはCL、カラバオカップは敗退したものの、プレミアリーグでは第33節終了時点で首位。FAカップでは決勝進出を決め、2冠の可能性を残している。グリーリッシュはシーズン終盤に向けて、苦しい時期を支えてくれた指揮官のためにも、「彼には少し借りがあるね。シーズン終盤、重要なゲームでお返しができることを願っているよ」と挽回を誓った。