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「海外で生活する中で、改めて日本食の素晴らしさに気づいた」。板倉滉、「食」を中心とした社会貢献活動を始動

日本代表として、カタール・ワールドカップ(W杯)を戦った板倉滉(ボルシア・メンヒェングラットバッハ)が中心となり、「共に未来を創る」ことを目指した「Ko Creation Project」をスタートした。チームメイトの幼少期からのバックグランドを知り、これまで自身が過ごしてきた教育環境がどれだけ恵まれていたかを実感した板倉は、国内で社会貢献活動を行いたいと考え、当プロジェクトの実施に向けて動き出した。16日、渋谷区千駄ヶ谷にあるスニーカー専門セレクトショップ「atmos」にて、第1回の発表イベントを行った。

海外でサッカーを続ける中で、日本食の素晴らしさを再認識したという実体験から、まずは、「食」を主軸とする。板倉とともに野菜を収穫体験したり、各地方の特産物などを使った料理教室などを行い、日本食や郷土料理の良さを伝えていく。プロジェクト立ち上げに際し板倉は「サッカーだけじゃない活動を現役時代からやりたいと考えていた。海外で生活する上で改めて日本食の素晴らしさに気づいた。47都道府県を回りながら、慈善事業などを通じて、子どもたちへ夢や目標の話を発信していきたい」と語った。

同時に、本プロジェクトでは、板倉自身が希望する「食」以外の分野の企画も実施していく。その第一段階となる今回のイベントでは、「ファッション好きな板倉」「子どもに夢や希望を与えたい板倉」「食の大切さを発信したい板倉」のそれぞれの一面を表現するべく、子どもたちとその保護者向けにトークショーを実施した。

イベントは、約3,000人の応募者から選ばれた約100人が集まり、質問に答える形で進行した。

小中学生からの練習の取り組みに対する質問には「長所を磨き、とにかく楽しむこと。今、プレーしていても、小学生からの積み重ねがあると感じる」と伝えた。また、試合前の緊張の解き方については「緊張した中でプレーする。そして、できるだけ消極的にならないことを心がければいい」といったリアルな言葉を返し、子どもたちの目を輝かせた。

W杯前のケガについて「初めは無理だと思ったが、ギリギリ間に合うと医者に言われた。そこから落ち込むことはなかったし、間に合うつもりでリハビリをやってきた」と2カ月での驚異的な回復にも触れた。

また、W杯全体に関しては「26人が一つになって、全員が同じ方向を見ていた。スキがなく組織で戦えた」とチームワークの良さに言及する。森保一監督についても、「めちゃくちゃ批判されていても、覚悟を持って4年間やってきたメンタリティを尊敬している。よくコミュニケーションを取ってくれるので、森保さんが考えたもの以外のアイディアを持っていっても組み込んでくれる。その中でスペイン、ドイツと勝ったのは監督手腕がすごい」と振り返った。

チームとして大舞台での手応えを感じた板倉は、すでに次の目標を見据えている。イベントの最後には、その意気込みを語った。

「今回のW杯を経て、次の4年後に結果を出す目標がある。ただ、先を考え過ぎず、目の前の目標を大切にしたい。パリ五輪(のオーバーエイジ)を狙いたい。東京の悔しい思いを晴らしたい」

今回のW杯をきっかけに板倉のファンになったと話す20代女性は「自分より大きな外国選手相手に体を投げ出し戦う板倉選手を見ていて、気がついていたら応援していた。サッカーがさらに好きになった」と話す。イベントの最後にはサイン会も実施され、憧れの選手と直接接し、「思っていた以上に優しく、ファン思いな板倉選手に感動した。これからも夢に向かう姿を応援したい」と語った。

「コミュニケーションを取るのが好き」と話す板倉のキャラクターが全面に出たイベントは和やかに終了。「Ko Creation Project」では今後、板倉が日本に帰国する際に様々なイベントを実施する予定だ。

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