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Japan U23

20年ぶりのコパ・アメリカ出場が東京五輪メダル獲得に通ず…南米の地でオーバーエイジと融合せよ

17:34 JST 2017/12/19
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森保一監督のもと始動したU-21日本代表。自国開催の東京オリンピックでのメダル獲得へオーバーエイジの必要性は?

18日、ハリルホジッチ監督率いるA代表からビーチサッカーやフットサルの日本代表に至るまで、あらゆる日本代表の「年間スケジュール」が発表された。その中には森保一監督率いるU-21日本代表(すなわち、東京五輪日本代表)の予定も含まれている。

12月9日から15日にかけてタイで開催されたM-150杯にて始動したチームは来年1月2日の大阪合宿からリスタート。まずは1月9日開幕のAFC U-23選手権(中国)に臨み、3月には伝統的に日本が苦手とする南米勢と肌を合わせるべく、パラグアイへと遠征。さらに5月下旬にはフランスで行われるトゥーロン国際大会に参加。8月にはインドネシアで行われるアジア競技大会に臨み、12月には再び海外遠征を実施する予定だ。さらにその翌年、つまり2019年の夏には南米選手権(コパ・アメリカ)へ参加するプランもあるという。

森保監督は最初の3回の招集(M-150杯、AFC U-23選手権、パラグアイ遠征)で広く選手を呼んでラージグループを形成したい考えで、実際にM-150杯にはU-20W杯経験者を招集せず、26日に発表予定のAFC U-23選手権についてもフルメンバーは招集されない見込み。代わりに今季は水戸ホーリーホックで活躍し、来季から松本山雅FCへ復帰するFW前田大然といったニューフェイスを公式戦の緊張感の中でチェックしたい考えのようだ。もちろん、M-150杯で結果を残した選手たちの招集も確定的である。

まずは新戦力を掘り起こしながら、ここまで経験を積んできた選手たちにも刺激を与える施策は、本番まで2年半以上の時間があることを思えば、極めて妥当なものだろう。この段階でメンバーを絞り込んでおく必要はまったくない。東京五輪は開催国として予選を免除されるアドバンテージがあるのだから、余計に当然のやり方だろう。その上で、このアドバンテージをさらに生かしていきたい。すなわち、オーバーエイジ枠のラージグループ形成だ。

■オーバーエイジの必要性

五輪でメダルが欲しければ、オーバーエイジを使うしかない。これは過去の五輪結果が明確に証明しているところだ。一方で、大会直前に加わってくるオーバーエイジ選手がうまくフィットできるかは博打の要素も大きく、アンダーエイジの選手たちに与える影響もポジティブなものばかりではない。萎縮してしまうこともあるし、変に対抗意識ばかり出されるのも困りものだ。予選を戦い抜いたチームは自然と団結力も育つものだが、それが壊れてしまうリスクもある。とはいえ、予選が本大会の半年前にある以上、まずはそこに照準を合わせるしかなかったのがこれまでの大会だった。

ところが今回は予選敗退のリスクは最初からない大会となる。それならば、オーバーエイジ選手の早期活用を議論の俎上に載せるべきだろう。一つの選択肢としてはアジア競技大会でオーバーエイジ選手を使ってしまう策もあるが、チームの土台自体はアンダーエイジの選手たちで作っておくべきだろうから、ここではまだ呼ばなくていいかもしれない。Jリーグ開催期間中でもあり、なかなか理解も得られないだろう。

そこで再来年の南米選手権である。A代表で出ても厳しい大会にU-22代表で出るのだから相当に厳しい戦いになりそうだが、この大会でまずオーバーエイジ選手の融合をテストしてみてはどうだろうか。具体的には23名中5~6名程度のオーバーエイジ選手を選出し、同時出場は3名までと自らを縛って起用するのだ。

アンダーエイジの選手たちにとっては「突然やって来る年上の選手たち」とチームになる難しさを体感できるメリットがあり、指揮官にとってはオーバーエイジとして誰を起用するべきかをテストできる機会になり、本大会に向けての材料を得られる。オーバーエイジ枠で起用される側にとっても、南米選手権という名も実もある大会に出ることはポジティブなものだろうし、もちろん東京五輪に向けてもチャンスとなる。そして大会のレベルに対する実力差を埋めるためにも、経験のある選手たちの参加は好材料になるはずだ。

リオ五輪でもオーバーエイジ選手選考の難しさは顕著に明らかだったし、合流してから馴染むまでの時間もなさ過ぎた。アンダーエイジの選手たちには、受け入れるための心の準備も必要だろう。地元開催となる東京五輪で同じ轍を踏むべきでないことは明らかだ。

もちろんクリアすべきハードルは多いのだが、本気で東京五輪のメダルを求めるならば、オーバーエイジ選手をどうするかという議論は避けられないし、早めに準備しておくべき要素なのも間違いない。いつものように「オーバーエイジのことは予選が終わってから考える」というのでは遅すぎる。今回はそこまで待つ必要がないことも明白だろう。

オーバーエイジ選手を南米選手権で活用することによって、東京五輪へ向けたオーバーエイジ選手のラージグループを作ること。「メダル」を目標にする以上、そこまで踏み込んでいく施策が不可欠だし、それが可能になるのがホスト国というアドバンテージである。

文=川端暁彦

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※記事はIOC公式サイト『Olympic Channel
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