Sei-Muroya(C)Taisei Iwamoto

ハノーファーで新しい挑戦に励む室屋成。スタメン奪取へ「今は我慢」をしながらチャンスを待つ

ハノーファーの室屋成が、ドローに終わったフォルトゥナ・デュッセルドルフ戦を振り返った。

ハノーファーは24日、2.ブンデスリーガ第7節でフォルトゥナ・デュッセルドルフと対戦。試合は、7分にスルーパスに反応したセドリック・トイヒャートが冷静に左足のシュートを沈め、先制点の奪取に成功する。ただ、後半に入って相手の猛攻を受けると、58分にPKから失点を献上。終盤は相手に押し込まれ続ける苦しい展開に追い込まれることになった。

それでもハノーファーは集中した守備で対応。室屋は86分から出場すると、苦しい場面でも球際の勝負で勝るなど、相手の攻撃を跳ね返すことに貢献し、そのままチームは勝ち点1を獲得するに至った。

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開幕前の負傷により少し出遅れた室屋は、チームが序盤戦から好調をキープしていることでなかなか先発起用されない時間が続いている。ここまで7試合を終えて3試合の出場もすべて途中出場と、室屋にとっては難しい時期と言えるだろう。

ただ、室屋はその現状を理解しつつ、「今は我慢というか。今日みたいな難しい時間帯でも監督が(途中でピッチに)入れてくれていますし、自分自身もフィットしてるので」と徐々にチャンスが近づいてきていることを実感している。現にデュッセルドルフ戦でも苦しい時間帯に投入されながら、守備だけでなくチャンスと見るや前線まで上がってクロスを上げるシーンも。ポジションがら途中出場が難しい中でアピールには成功した。

また、自身の中でより向上させていくところも明確になっている。

「まずはスタメンを取らなきゃいけないですけど、いま3バックをやっていて本来の自分のポジションではない中で、自分も新しい挑戦というか、攻撃の部分でできることをもっと増やさないといけないなと思っています」

日々のトレーニングからさらなる成長を見据えている室屋。「スタメンでやれる力はあると思っている」。そう言葉を残した室屋は、一つずつできることを増やしながらチャンスを掴む準備を進めている。

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