デュッセルドルフの田中碧が、決勝点を奪うなど勝利に大きく貢献したカイザースラウテルン戦を振り返った。
デュッセルドルフは21日、ブンデスリーガ2部第10節でカイザースラウテルンと対戦。試合はアウェーのカイザースラウテルンが32分までに3点を奪うまさかの展開となったが、36分に田中がゴール前の混戦からこぼれ球を押し込んで1点を返して後半へと折り返す。
後半は49分にツィマーマンのミドルシュートが相手にディフレクトしてそのままゴールに吸い込まれると、57分には見事なパスワークからクラウスがが決めて同点。そして、迎えた64分には中央で受けた田中が強烈なミドルシュートをゴール左へ突き刺し、逆転に成功した。このリードを守り切ったデュッセルドルフは4-3で試合終了。田中の活躍もあって劇的な逆転勝利を手にした。
先日の日本代表戦に続いて2ゴールを奪った田中。代表戦のパフォーマンスをクラブに戻ってもピッチで表現したことに関しては、「1点目は本当にラッキーだった。うまく決めているなというだけだけど、そういうのを積み重ねていくのが結果として大事。何よりも勝てたことが良かったかなと思います」と語り、何よりも勝利できたことに対して喜びを示した。
また、見事な決勝弾となった2点目については、「びっくりしました（笑）。ボールを持ってからシュートを打つことしか考えていなかった」と主張。続けて「そういう意味ではうまくボールにフォーカスできたし、枠に入ればいいなと思う中で、うまく決めることができて良かった」と笑顔を見せた。
今季は移籍問題等もあり、田中はなかなかデュッセルドルフで結果を残すことができていなかった。だが、そんな状況を一変するような2ゴールの活躍。それに加えて「自分が点を取るというよりは勝つことが一番大事だった。自分が出た試合で勝つことができてすごくホッとしている」と語るように、スタメンが約束されていない中、先発した試合で勝利できたことは大きい。
最後に「続けることが一番難しい。連勝すること、個人としても点なりアシストなり目に見える結果を2試合連続で残せるか残せないかでまた違うと思う」と語った田中。次節のブラウンシュヴァイク戦でも結果を残せるか注目だ。