Frank Lampard disallowed goal against Germany WC 06272010Getty

10年経っても頭から離れず…カペッロ氏がランパードの“幻のゴール”を回顧

元イングランド代表指揮官のファビオ・カペッロ氏は、10年前の“幻のゴール”が依然として頭から離れないと語った。

2010年南アフリカ・ワールドカップでイングランドを率いたカペッロ氏。グループCを2位通過した同国代表は、決勝トーナメント1回戦でドイツと対戦した。1-2で迎えた前半終盤、フランク・ランパードが放ったミドルシュートはバーに当たりゴールラインを割ったように見えたが、主審はノーゴールと判定する。その後、2ゴールを許したイングランドは1-4で敗れてベスト16で大会から姿を消した。

現在ならゴールラインテクノロジーにより、認められるはずの同点弾が幻に終わったことをカペッロ氏は10年経った今でも忘れられない様子。73歳の同氏はイギリス『ガーディアン』で「ドイツはとても若いチームだった。若いチームが0-2から2-2になれば精神的な問題を抱える。だから、我々にとってはとても大きなゴールになるはずだった」と話し、当時を振り返った。

「しかし、ランパードのゴールは認められなかった。あの場面が頭から離れることはない。あのゴールが認められた状態での後半を見てみたかった。バーに当たり、チャンスを作り、そしてハーフタイム後に彼らは3点目、4点目を奪った。私たちは試合が進むにつれて徐々に良くなり、そしてあの場面が起きた。他人のミスで家に帰ることになってしまった」

また、初戦のアメリカ戦で痛恨のファンブルから同点弾を許したロブ・グリーンに代えて次戦からデイヴィッド・ジェームズを起用したカペッロ氏は、この決断についても語った。

「誰にだってミスはある。彼(グリーン)はミスをしたから、私はゴールキーパーを変更した。そして、“カラミティ(疫病神の意)”ジェームズを起用した。(ジョー)ハートもいたが、まだ子供だった。選手たちにハートかカラミティかを尋ねたら、答えはカラミティだった。信頼があったからカラミティを起用した。ジョン・テリーたちディフェンダー陣はジェームズのことを誰よりも信用していた」

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