「攻撃か守備か。優勝争いするなら、どちらかだけ極めればいい。しかし、優勝するなら両方とも必要だ。守備も攻撃もかみ合わないと優勝はできない」
そう語るのは、今季より鹿島アントラーズに復帰したDF内田篤人だ。鹿島は21日、明治安田生命J1リーグ第9節で川崎フロンターレと対戦したが、1-4の大敗を喫する結果となった。
「映像で見ていたけど、Jリーグの中でもパス回しや、攻撃のクオリティーは群を抜いてる」と、川崎Fの強さを認める内田は、それと比較して鹿島の現状を訴える。
「当てて、次に何をしようか?蹴って、次に何をしようか?単発というか。みんながそれぞれ頑張ってはいるが、かみ合ってない」
「フロンターレは、みんながボールもらいに動く。鹿島はどうかと考えたら、かみ合ってない。それをこのバンバン試合が来る中で立て直すことは、なかなか難しい」
どの部分がかみ合ってないのか?記者からの質問に対して内田は、攻撃と守備の両方だと答え、優勝するなら両方を極める必要があると強調した。
「いまのところ4冠を取るチームの戦い方じゃない」とバッサリ切り捨てた内田。J1第9節を終えて鹿島は勝ち点11の11位で、首位のサンフレッチェ広島との勝ち点差は14差となっている。それでも、内田は何かを諦めたわけではない。
「4冠を取ると聞いて、ここへ入ったから。だいぶ差が付いているけど、あきらめちゃダメ」と、AFCチャンピオンズリーグ、JリーグYBCルヴァンカップ、天皇杯、そしてリーグ優勝の4冠を達成するとの目標をあらためて掲げた。
