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鹿島、9季ぶり9度目の優勝に王手!東京Vとの熱戦を制す…2位と1p差の首位で最終節へ

明治安田J1リーグは30日に第37節が行われ、東京ヴェルディと鹿島アントラーズが対戦した。

前節終了時点で勝ち点70を稼ぎ、首位に立つ鹿島。2位・柏レイソルとは1ポイント差、勝てば今節での優勝決定の可能性もある重要な東京Vとのアウェイゲームに臨んだ。鈴木優磨やレオ・セアラ、エウベル、GK早川友基など主力選手が軒並み先発している。

優勝のかかる鹿島は序盤から勢いよく相手陣内へ攻め込み、早い時間からシュートに持ち込むシーンを増やしていく。しかし、東京Vの堅い守備を前に決定機まではなかなか持ち込めない。一方で15分前後からは東京Vにボックス内への侵入やボールを許すなど、危ない場面も作られた。23分には染野唯月のヘッドを許したものの、ここはGK早川友基が抑えている。

激しい攻防の中、東京Vがうまくコントロールしながら試合を進める時間が続く。32分にはボックス内で受けた松橋優安がDFをかわしてシュートを放ったものの、GK早川友基がスーパーセーブ。守護神の奮闘で、鹿島は失点を許さない。しかし、東京Vの素早くソリッドなパフォーマンスを前に相手ゴールに近づけないまま、前半をスコアレスで折り返した。

前半は東京Vペースで進んだが、後半序盤もホームチームがボックス内へボールを入れるシーンを作ってゴールへと近づいていく。劣勢の鹿島は54分、エウベルに代えて松村優太を投入。状況の打開を図る。60分、CKからレオ・セアラが相手を振り切ってヘッドを放ったが、シュートは枠のわずか上へ飛んだ。

ゴールが欲しい鹿島は72分、荒木遼太郎と舩橋佑を投入。一方の東京Vも、同じタイミングで川崎修平と白井亮丞を投入した。両チーム勝負に出る。

すると73分、ついに鹿島が東京Vゴールをこじ開ける。相手のパスをカットした荒木遼太郎がボックス内へパスを送ると、レオ・セアラのシュートはGKのファインセーブに阻まれたものの、松村優太がこぼれ球をねじ込んでいる。途中出場の27番のゴールで、アウェイチームが大きなリードを手にした。

先制した鹿島は、その直後のピンチをGK早川友基が体を張って防ぐと、81分のレオ・セアラの決定機は活かせない。一方で87分、谷口栄斗の強烈なミドルシュートがポストに直撃。なんとか失点を免れた。試合はこのまま終了。鹿島が1-0で東京Vを下した。

この結果、鹿島は勝ち点を73に伸ばすことに成功。2位・柏との差「1」を維持したまま、最終節で9シーズンぶり9度目のリーグ制覇を目指すことになる。

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