味の素スタジアムで4月1日に行われた明治安田生命J1リーグ第5節後、サガン鳥栖GK権田修一は古巣・FC東京のゴール裏へ挨拶に向かった。この時、権田は地面に両手と両ひざを付いて号泣したが、2日に自身のツイッターで「土下座」の意図はなかったと説明。併せて「土下座コール」などもなかったと投稿した。
FC東京に在籍していた権田は、2015年7月頃にオーバートレーニング症候群を発症し、シーズン終了まで戦線を離脱。翌年の2016年、オーストリア2部のSVホルンに期限付きで移籍し、リーグ戦通算17試合に出場した。SVホルンには2017年1月まで所属し、1月14日には欧州での移籍の可能性を模索するため、所属元のFC東京との契約を両者合意の下で解除していた。しかし2月6日、権田の移籍先として発表されたのは鳥栖だった。
こうした経緯もあり、試合前はFC東京から強烈なブーイングを受けた権田。しかし、試合後にFC東京ゴール裏に挨拶へ行くと、古巣のサポーターからは拍手と「頑張れよ!」といった声援が送られ、権田は感極まって号泣。地面に両手と両ひざを付くなどの行動を見せた。この一連の動作について、権田は「土下座をしたつもりはありませんでした」と説明。そして「これからは謝罪ではなくプレーで感謝の気持ちを皆さんに伝えていけるようにしていきたいと思います!」と続けた。
また、鳥栖のサポーターに向けて「昨日も応援ありがとうございました。鳥栖サポーターの方々からの味スタでの熱い声援、本当に嬉しかった。試合後はそんなサポーターの皆さんに背を向けてホーム側に挨拶に行かせてもらったこと、僕を育ててくれたクラブへの挨拶なので理解してほしいです。これからも応援よろしくお願いします!」と、自身の気持ちをつづっている。
●Jリーグのライブを観るならDAZNで!1ヶ月間無料のトライアルを今すぐ始めよう。