先月、サガン鳥栖を退団したスペイン人監督ルイス・カレーラス氏が、同クラブでの日々や、日本のフットボール文化について語っている。
2018年12月にFWフェルナンド・トーレスらを擁する鳥栖の監督に就任したものの、今季Jリーグ開幕からの成績が1勝1分け8敗と振るわず、先月に退任したカレーラス氏。地元カタルーニャのメディア『espotiu maresme』とのインタビューに応じた同氏は、鳥栖が忍耐強くなかったために、消化不良のまま日本を去ったと、若干の不満を漏らしている。
「チームを率い続けられなかったことは悲しい。しかし、フットボールでは結果がすべてなんだ。クラブは様々な変化を求めて私を招へいしたが、しかし実際には、深いところでは変化など求めていなかったんだよ。彼らは最下位から脱することができないことに恐怖し、辛抱強くなかった……。昨季は最後の試合で残留を果たしたというのに」
しかしながら、日本のフットボール文化には感銘を受けたこともあったようだ。
「短い時間ではあったものの、とても充実し、なおかつ激しい経験だった。日本で、フットボールはお祭りなんだよ。試合前、試合中、試合後とね」
「プレーする前にも挨拶をして、イベントもある……。すごい大騒ぎだよ。そして試合中、応援やチャントの声が止むことはない。勝っていようが、負けていようがね。さらに試合後には挨拶のためにピッチ中を歩き回り、ファンへの敬意を示す。このすべてが、あそこにある文化なんだ」
その一方で、日本のフットボールの質が、欧州や南米のものとは大きく異なることも強調した。
「欧州や南米とは相当に違う。日本では、すべてに説明が必要となるんだよ。彼らはオートマティックに事を進めていく。脚本から逸脱したり、即興的にプレーすることが苦手で、彼らにとってゲームの流れを読むことや、イニシアチブを握ることはかなり難しいんだ」
「その一方で、彼らはとても規律正しく、懸命に働く。だからフィジカル面で言えば、とても激しく、力強いね」
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「※」は提携サイト『 Sporting News』の提供記事です

