日本代表は1日、さいたま市内でロシア・ワールドカップアジア最終予選サウジアラビア戦へ向けて練習を行った。MF香川真司が取材に応じ、自身の覚悟を語った。
「完勝でしたけど、ほんとに紙一重のゲームだった」と、8月31日に行われたオーストラリア代表戦を振り返る香川。W杯出場が決まる一戦で出場機会を得られなかったが、「ケガも含め、受け入れる要素はあった。監督ならば誰でも、最初から使いづらいと思う」と、監督の選考に理解を示した。そして、「自分が出て活躍するのは二の次。素直に本当にW杯に行くという目標を達成できて良かった」と語った。
今回のアジア予選ではポジション争いが1つの焦点となった。香川はW杯に出場できるかは「自分次第」だと語る。そして「(W杯で)どう活躍するかを見据え、この1年、どう取り組んでいくかはすごく大事。個人的な技術アップはあまり求めてなくて、でもどれだけ自分の信念であったり、自分の意思をピッチのレベルの高いところで貫けるかを、すごく大事にしたい」と、技術面よりも、どのような意識を持つことが重要になるとの考えを述べた。
そして、所属するドルトムントがUEFAチャンピオンズリーグに出場し、ヨーロッパの強豪と戦えることを「何か意味のあること」だと語る。「そういう相手に対して、どこまでやれるか。どこまで強気な姿勢でチームとしても、個人としてもやれるか。それが来年のW杯に掛かってくる。この1年の取り組み方が、僕にとっての最後の集大成としても重要になってくる。W杯出場が決まった今、最後の来年の夏に向けて、どう迎えるか。もう一度日々考えながらやっていきたい」と、“集大成”に向けた決意を語った。
