明治安田生命J1リーグ第28節が9月30日に行われ、ベストアメニティスタジアムではサガン鳥栖と鹿島アントラーズが対戦した。試合は1-0で鳥栖の勝利。鳥栖MF福田晃斗は試合後、決勝ゴールを振り返った。
首位の鹿島を相手に、終始ペースを握った鳥栖。福田は「本当に今日は勝ちにふさわしい内容。どこが相手でも常に自分たちのいいサッカーを体現しようとやってます。それを継続できている。首位にもしっかり出せたなという実感があります。誰が点を取っても、おかしくなかったです。たまたま僕が点を取って勝てた」と充実感のこもった声で振り返った。
決勝点は80分。福田からMF安庸佑へスルーパスが出されると、ペナルティエリア右で受けた安庸佑が後方のFW田川亨介へ戻す。その田川がすかさずクロスを上げ、逆サイドへ走り込んだ福田が頭で合わせて貴重なゴールを奪った。「庸佑に出した時点で、相手の中は枚数が少ないですし、僕が流れ的に入るというのはセオリーだったので、そのままいいボールが来た。スルーパスのところから一連の流れで、いいプレーができたなと思います」と納得のプレーだった。
170センチの福田が、ヘディングで点を取る機会はそう多くはない。「僕が小さいので、センターバックも油断していたと思います。あそこが豊田（陽平）さんとかだったら、もっと警戒してたと思うんですけど。そこは小さくて良かったな」と周囲の笑いを誘う。だが、ヘディングでのゴールが偶然ではないことも強調する。
福田は「練習でも、フリーでヘディングできる場面が訪れることは多い」と語り、「意外とエースみたいな素質を持ってるのかな、みたいな。ほんとにフリーで来ることがあるので。もっと決められれば、いいですけど。ああいう場面はこれからも増えるとは思います。フリーになれるチャンスはあります」と自信をみなぎらせた。