明治安田生命J1リーグ第31節が29日に行われ、札幌ドームでは北海道コンサドーレ札幌と鹿島アントラーズが対戦した。試合は1-2で札幌の敗戦。試合後、札幌の四方田修平監督が鹿島戦を振り返った。
札幌は47分に先制点を奪われるも、60分にMF兵藤慎剛が同点ゴールを決める。しかし、70分に再び失点を喫して敗れた。
前半の終盤までは「コンパクトに守って相手のボールを奪ってチャンスにつなげる部分、クロスからフィニッシュにつなげていく部分」といった「自分たちがやろうとしていたことができた」と話す四方田監督。後半開始直後の失点を「気を付けていながらの失点だった」と悔やみながらも、「その後、(モチベーションが)落ちずによく盛り返した中で、兵藤のゴールが生まれた」ことを収穫とした。
同点の勢いで逆転したかったが、スルーパスで鹿島FW金崎夢生に抜けられ、決勝ゴールを決められた。四方田監督は、「序盤から金崎夢生選手と土居聖真選手に(ディフェンスの)裏へ走られていた」ことが失点の要因となったと話し、「鹿島の2トップの繰り返す強さを感じた」と続けた。
また、最後まで強い気持ちを持って戦った選手をたたえながらも、「(鹿島の)試合巧者な部分で、ゲームをまとめられてしまった」と反撃の芽を摘まれたことを説明した。
J1リーグ戦は、残り3試合となった。札幌は勝ち点34の13位。降格圏の16位とは勝ち点差7になっている。残りの試合で選手に強調することは?と質問されると、「(残留が)決まるまでは、何もつかんでいない。気を引き締めなければいけないし、全力でつかみにいく戦いを変えないように、トレーニングから気を引き締めてやっていきたい」と力強く語った。
