Goal.com
ライブ
2019_10_10_Kubo2(C)Getty Images

頭をよぎる4年前の悪夢…“対アジア”で重要となるセットプレー。中島、堂安ではないカギを握るキッカーは?

 9月のミャンマー戦(ヤンゴン)で幕を開けた2022年カタール・ワールドカップ(W杯)アジア2次予選。10日には第2戦目となるモンゴル戦がホーム・埼玉スタジアム2002で行われる。

■引いた相手をどう崩すか

2019_10_10_Nakajima(C)Getty Images
 ミャンマー戦は中島翔哉(ポルト)と南野拓実(ザルツブルク)のゴールで2−0で勝利した日本だが、やはり引いた相手をこじ開ける苦しみを味わった。今回対戦するモンゴルはそのミャンマーを9月に本拠地で下したが、やはり自陣を固めて守備的に挑んでくることは想像に難くない。

「モンゴルの方がよりフィジカル的にタフに戦ってくる印象を受けている」と、森保一監督は9日の前日会見で警戒心をのぞかせた。

 同じ埼玉でシュートの雨嵐を降らせながら、まさかのスコアレスドローに終わった2015年6月のロシアW杯アジア2次予選・シンガポール戦の悪夢も頭をよぎる。当時もピッチに立っており、その苦しみを知る柴崎岳(デポルティボ)は「良いサッカーをして勝つことだけが日本代表の価値を示せる唯一の方法」だと強調した。その言葉通り、格下をスッキリと倒すこと。それがモンゴル戦の最重要タスクだ。

 とはいえ、今回は絶対的1トップ・大迫勇也(ブレーメン)の不在が最大の懸念材料と位置付けられる。「大迫がいるわけではないので、蹴っても仕方がない」と長友佑都(ガラタサライ)が話すように、シンプルにクロスやロングボールを上げても、これまで最前線でターゲットになっていた選手がいない状態で待ち構えている相手を崩すのは難しい。

 細かいパス交換も相手の守備ブロックの網に引っかかりやすい。最前線に永井謙佑(FC東京)が入るのか、鎌田大地(フランクフルト)が入るのか未知数な部分もあるが、工夫を凝らさなければゴールはそう簡単に奪えない。

 そんな中、1つの解決策として考えられるのが、ミャンマー戦の中島の先制点のような個のアイディアや技術を生かしたフィニッシュだ。彼がお見舞いしたペナルティエリア外からのループシュートは見る者の度肝を抜いた。個の力で点が取れれば試合運びは非常に楽になる。

 直近の代表試合2戦連発中で、クラブでも2日のチャンピオンズリーグ(CL)・リヴァプール戦で豪快弾を決めた南野も自ら突破してシュートまで持ち込むキレがあるし、出場濃厚な永井のスピードも相手の脅威となるだろう。前線のアタッカー陣には、意外性と打開力を発揮することを心掛けて欲しい。こだわり過ぎない、思い切りのよいプレーがゴールへの近道となる。

■重要になるセットプレー

2019_10_10_Japan(C)GOAL
 とはいえ、個による打開はその日の状態にも大きく左右される。そこで、もう1つ重要になってくるのがセットプレーだ。

「相手がべた引きしてスペースがない中で崩す難しさはアジアを戦う課題。そこにはまればどんどん難しくなるので、そういう時に一発のセットプレーで点が取れるといい」

 吉田麻也(サウサンプトン)もそう神妙な面持ちで語ったが、そこは精度を上げていくべき重要なポイントと言っていい。

 実際、8年前の2014年ブラジル大会・2次予選初戦の北朝鮮戦(埼玉)では、後半ロスタイムに吉田が右CKの流れから決勝弾を挙げている。崖っぷちに追い込まれた中でのこのゴールのインパクトは非常に大きかった。森保ジャパン発足後も、今年1月のアジアカップ・ラウンド16のサウジアラビア戦(シャルジャ)で冨安健洋(ボローニャ)が左CKから均衡を破っており、やはり「困った時のリスタート」の意味は大きい。

「セットプレーを武器として持てるようにならないと最終予選や本戦で苦しくなる」と吉田も語気を強めたが、そろそろ得点パターンの1つとして確立させたいところだ。

■直接FKの選択肢も持つ久保建英

2019_10_10_Kubo2(C)Getty Images
 そのためにも、良いプレースキッカーの存在が必要不可欠だ。

 森保体制ではこれまで中島翔哉と堂安律がFKやCKを担当することが多かったが、ここまでは思うように得点につながっていなかった。そこで起用を考えたいのが、高精度のキックを蹴る久保建英(マジョルカ)だ。昨年のAFC・U−19選手権初戦・北朝鮮戦(インドネシア)で鮮やかな直接FKから決勝ゴールを奪うなど、彼は年代別代表の国際大会で何度もFK弾を決めている。

 過去の日本には中村俊輔(横浜FC)、遠藤保仁(G大阪)ら飛び道具を持つ得点源が何人もいたのだが、最近はほとんどFKゴールが見られなくなってしまった。直近の直接FK弾は、2018年11月のキルギス戦(豊田)で原口元気(ハノーファー)がGKのミスに乗じて決めた得点だが、その前は5年2カ月前の遠藤まで遡らなければいけない状況だった。

 2010年南アフリカ大会・デンマーク戦(ルステンブルク)の遠藤、本田圭佑の2発に象徴される通り、ひと蹴りで得点できる可能性のある名手がいれば、チームにとってどれだけ心強いか分からない。吉田や冨安の得点確率を高めるためにも、久保の有効活用は効果的な一手と見ていいだろう。

 いずれにせよ、早い時間に点が取れれば、大量得点勝利も見えてくる。その点においてミャンマー戦は不完全燃焼に終わっただけに、モンゴル戦は内容的前進と勝利の両方が期待される。日本代表史上最年少ゴールに向けて「全然期待してもらって大丈夫です」と意気込んだ久保の左足が、まずは対アジアにおいて猛威を振るうことに期待したい。

取材・文=元川悦子

▶サッカー観るならDAZNで。1ヶ月間無料トライアルを今すぐ始めよう

【関連記事】
DAZNを使うなら必ず知っておきたい9つのポイント
DAZNが「テレビで見れない」は嘘!6つの視聴方法とは?
DAZNの2019年用・最新取扱説明書→こちらへ ┃料金体系→こちらへ ※
【簡単!】DAZNの解約・退会・再加入(一時停止)の方法を解説 ※
【最新】Jリーグの試合日程・放送予定一覧/2019シーズン
Jリーグの無料視聴方法|知っておくと得する4つのこと
「※」は提携サイト『 Sporting News』の提供記事です

Goal-live-scores
広告
0