11月19日に行われるカタールW杯アジア2次予選でG組首位のベトナムと2位タイが対戦する。東南アジアの「スーパークラシックマッチ」と呼ばれるライバル戦。韓国メディアは特に、ベトナムを率いる韓国出身のパク・ハンソ監督とタイの西野朗監督の日韓対決に注目しているようだ。
4試合を終えて3勝1分と無敗をキープし、G組首位に立つベトナムは、勝てば独走態勢を築く可能性のある一方で、タイが勝利すれば順位が逆転する。韓国紙『スポーツソウル』は、「まさに東南アジア両国の明暗が分かれる対決」と紹介する。一方でサッカー的側面だけではない部分でも「多くの意味を持っている」と伝えている。
「ベトナムとタイは国境が接していないものの、妙なライバル関係を形成している。国際舞台での政治・経済・社会的地位はもちろん、スポーツでも競争構図がある。両国のスポーツ競技は、絶対負けられないと考えられている。まるで私たちの日韓関係と似ている」
さらに同紙は、ベトナムのパク・ハンソ監督とタイの西野朗監督の日韓両指揮官の存在が、この一戦に「さらなるストーリーを加えている」と続ける。そのなかでもパク監督がベトナムにもたらした功績は計り知れないほど大きなものであると紹介している。
「ベトナムのサッカーは、パク監督が選任されるまで、タイにたびたび敗れていた。しかし、パク監督が指揮をとったあと、ベトナムは明らかに変わった。赴任直後、U-23代表同士行ったM150カップでタイを退けただけでなく、東京五輪出場権がかかるAFC・U-23選手権予選で、タイを4-0で撃破。東南アジアサッカーの最強チームであることを証明した。パク監督の就任でベトナムは一変して自信を得ている」
1月のアジアカップでも躍進を遂げたベトナム。今回のタイ戦に懸けるものも大きいようで、パク監督は「私はベトナム代表の監督でありながら韓国人である。タイには日本人(西野)監督がいる」と意識。「東南アジアではベトナムとタイのサッカー関係は最大のライバルである」ことについても言及している。
さらにパク監督は、12日のUAE戦勝利後のインタビューで「韓国で監督をしたときから西野監督とは縁があった。西野監督のサッカーはよく知っている。彼は経験がある」と語っていた。同紙は「アジアを揺るがすビッグマッチ。タイは西野監督が『新しいパク・ハンソ』になることを願っている」と締めくくっている。
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「※」は提携サイト『 Sporting News 』の提供記事です

