■ブンデス第14節 ヘルタ 1-2 フランクフルト
ヘルタ:ゼルケ(15分)フランクフルト:ヴォルフ(26分)、ボアテング(80分)
現地時間3日、ドイツ・ブンデスリーガ第14節が行われ、原口元気の所属するヘルタ・ベルリンと長谷部誠、鎌田大地の所属するフランクフルトが対戦し、2-1でフランクフルトが逆転勝ちを収めた。3試合ぶりに先発した長谷部はボランチの位置でフル出場し、献身的な守備で勝利に貢献。鎌田と原口はベンチ入りメンバーから外れている。
勝点17で11位のヘルタが、勝点19で9位のフランクフルトをホームに迎えての一戦。勝てば順位が逆転することもあり、粉雪が舞う寒さの中、ホームのヘルタが積極的な攻めを見せる。
特にダヴィー・ゼルケが前線で起点となり、ヘルタがチャンスを作っていく。迎えた15分、バイタルエリアでボールを受けたマシュー・レッキーがDFに囲まれながらもキープし、浮き球パスをエリア内に送る。これに反応したゼルケが抜け出し、GKルーカス・フラデツキーの股間を抜いて攻勢のヘルタが先制する。長谷部もレッキーを潰しに行ったが、わずかに一歩間に合わなかった。
その後もヘルタがペースを握っていたかに見えたが、フランクフルトも徐々に落ち着いたパスワークができるようになり、長谷部も中盤でパスを散らしていく。すると25分、中盤からつないでスルーパスに抜け出したアンテ・レビッチのシュートはGKルネ・ヤーシュタインがはじいてCKへ。この左CKでグラウンダーのパスをペナルティーエリア手前に通すと、これをフリーのマリウス・ヴォルフがダイレクトでゴール右へと突き刺し、フランクフルトが同点に追いついた。
後半、フランクフルトはミヤト・ガチノヴィッチに代えてアイメン・バルコックを投入。後半も一進一退の攻防が続く中、ヘルタも62分、マキシミリアン・ミッテルシュテートに代えてヴァレンチーノ・ラザロ、アルネ・マイアーに代えてファビアン・ルステンベルガーを投入し2枚替えを敢行する。
前半も得点シーン以外はあまりチャンスのなかった両チーム。後半も選手を入れ替えて逆転に向けた策を講じるが、膠着状態が続き、なかなかチャンスが生まれない。
このままドローも考えられた80分、右サイドからのクロスをセバスティアン・ハラーがDFと競り、こぼれ球がペナルティーエリア中央のケヴィン=プリンス・ボアテングの足元へ。すかさず左足ボレーで捉えると、GK一歩も動けぬ見事なシュートがゴール左隅へと突き刺さり、フランクフルトが逆転に成功する。
こうなると苦しいヘルタ。先制点を決めたゼルケは後半ほとんどシュートチャンスを迎えることができず、87分にルステンベルガーがミドルレンジから放ったシュートはクロスバーを直撃。アディショナルタイムの3分間はヘルタがパワープレー気味に攻め込んだが、長谷部も必死に身体を張って1点差を守り切ったフランクフルトが3試合ぶりの勝利を手にした。フランクフルトはこれで勝点を22に伸ばし、ドルトムントとアウクスブルクに並んでいる。


