Mauro Icardi Inter Milan Serie AGetty

長友フル出場のインテル、イカルディのハットでシーソーゲームのダービーを制す/セリエA第8節

■セリエA第8節 インテル 3-2 ミラン

インテル:イカルディ(28分、63分、90分PK)
ミラン:スソ(56分)、ボナベントゥーラ(81分)

現地時間15日、イタリア・セリエA第8節が行われ、長友佑都の所属するインテルとミランによるミラノダービーは、3-2でインテルが競り勝った。長友は左のウイングバックとしてフル出場を果たし、勝利に貢献している。

今季無敗のインテルと、大型補強により個のクオリティーがアップしたミラン。史上最高額のチケット売上を記録したことがニュースになるなど、ここ数年のミラノダービーに比べて今シーズンのダービーは注目度が増していた。

2連勝中のインテルは前節、2ゴールを挙げて勝利の立役者となったマルセロ・ブロゾビッチが代表戦で負傷し、ロベルト・ガッリアルディーニを代わりに起用。一方、前節3敗目を喫したミランは出場停止のハカン・チャルハノール、代表戦で負傷したニコラ・カリニッチに代えてジャコモ・ボナベントゥーラとスソを先発メンバーに起用した。

立ち上がりはダービーらしく膠着した展開となるが、徐々にインテルがペースを握り始める。13分、ボルハ・バレロのキープからアントニオ・カンドレーヴァのコントロールショットがクロスバーを叩いた場面が、この試合のオープニングシュートとなった。

先にチャンスを作られたミランだが、前線でアンドレ・シウバが孤立し、今季ここまでわずか3失点と堅守を誇るインテルを前になかなかシュートチャンスを作ることができない。すると迎えた28分、ダニーロ・ダンブロージオが右サイドでボールを奪い返し、ワンツーで抜け出したカンドレーヴァのアーリークロスをゴール前で合わせたのはマウロ・イカルディ。点で合わせてゴール左へと流し込み、インテルが先制する。

先制したインテルがその後も主導権を握り、ミランはインテルのミスを突いたカウンター以外にチャンスを作れないまま、1点ビハインドでハーフタイムを迎えた。

ミランのヴィンチェンツォ・モンテッラ監督は後半、フランク・ケシエに代えてパトリック・クトローネを投入。するとこのクトローネが前半停滞していたミランの攻撃を活性化させる。インテルは前線で動き回るクトローネを捕まえきれず、クトローネを捕まえると今度は他の選手がフリーとなってしまう。

迎えた56分、右サイドで受けたスソがカットインして左足を振り抜くと、カーブのかかったシュートがゴール左隅へと決まって攻勢のミランが同点に追いつく。ミランはその後も畳み掛けるようにインテルを押し込み、前半とは完全に試合の流れが逆転した。

しかし、自分たちの時間帯のときに点が取れずにいると、流れは相手に渡ってしまう。63分、イカルディが高い位置でルーカス・ビリアからボールを奪いカウンター。左に開いてボールを受けたイヴァン・ペリシッチが縦に仕掛けて折り返すと、待ち構えていたイカルディが巧みなジャンピングボレーでゴール右隅へと流し込み、後半守勢に回っていたインテルが勝ち越しに成功する。

またも追いかける展開となったミランは、アレッシオ・ロマニョーリに代えてマヌエル・ロカテッリを投入。DFを削って攻撃に人数をかけるリスクを負った。すると81分、右サイドでボールを受けたファビオ・ボリーニの左足クロスがインテルゴール前を抜けてファーポストへ。ここに走り込んでいたボナベントゥーラが滑り込みながら押し込むと、ハンダノビッチが反応するも防ぎきれず、ミランが再び同点に追いついた。

昨年は2試合とも2-2のドローに終わっているミラノダービーだが、今シーズンはこのままでは終わらない。終了間際、右サイドから切り込んだベシーノの突破からゴール前でイカルディが流し、エデル・マルティンスのシュートはブロックされる。しかし、このCKからゴール前でリカルド・ロドリゲスがダンブロージオを倒してしまいPKに。これをイカルディが決めてトリプレッタ(ハットトリック)を達成するとともに、インテルが土壇場で勝ち越しゴールを手にした。

これが決勝点となり、インテルは8試合で7勝1分と無敗を維持したまま2位に浮上。一方のミランは3連敗で今シーズン4敗目を喫している。

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