フランクフルトに所属する日本代表FW鎌田大地は今夏、ジェノアに移籍するつもりでいたようだ。ドイツ紙『ビルト』で移籍市場の舞台裏を明かしている。
2017年夏にサガン鳥栖から元日本代表MFの長谷部誠が所属するフランクフルトにやってきた鎌田だが、出場機会に恵まれず。その翌シーズンはレンタルでベルギーのシント=トロイデンに送り出されることに。そこでは公式戦36試合に出場して16ゴールをマークするなど大きな活躍を残すと、今季はフランクフルトに復帰してからアディ・ヒュッタ―監督の下でレギュラーの座をつかんでいる。
ドイツでは「ベルギーでの1年間ですっかり変わった」とも伝えられる鎌田だが、本人はシント=トロイデンで「コンスタントにプレーできたのが僕にとって大きかったです。それで上達して、自信をつけることもできました」と語り、ベルギーで過ごしたシーズンを振り返り、「たくさん学びました」とも話している。
「ヨーロッパでのサッカーに関してです。どのようにデュエルに入り、持ちこたえるかなどですね。だから今はもっと対抗するようになり、時にはイエローカードをもらうこともあります」
鎌田は今夏、トップ下の補強を望んでいたセリエAのジェノアからの興味が盛んに報じられていた。その真相については、「ジェノアから具体的なオファーを受けていました」と認め、以下のように続けている。
「(ジェノア側と)話をして、実際にあっちに行くことになると思っていました。でも、オーストリアで行われた第2トレーニングキャンプが終わるころに監督と話したあと、フランクフルトに残ることが決まりました」
プレシーズンの序盤から武者修行から戻ってきた鎌田の成長ぶりを受け、「最もポジティブなサプライズの1つ」などと度々称賛の言葉を口にしたヒュッター監督だが、どうやらそのオーストリアでのミーティングで同選手の説得に成功したようだ。また、新シーズンここまですでに公式戦10試合に出場している本人も、「今はフランクフルトでプレーする目標が現実となった」と残留には悔いはないと明かしている。
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