マルセイユDF酒井宏樹は、0-3と敗れたパリ・サンジェルマン戦のパフォーマンスを振り返った。
開始10分の失点を皮切りに、3失点を喫してPSGとの「フランス・ダービー」を落としたマルセイユ。2点ビハインドの59分にピッチを後にした酒井宏樹は、前回対戦(10月22日にマルセイユのホームで行われた第10節)との違いを分析している。
「全体的に幅が広かったので、プレッシャーがかかってなかったですし、激しくいけなかった。選手の距離感が広く、強くいったところでたぶんワンタッチではがされて、より危ない場面を作られるので、常に守っている方は1対2みたいに感じていました。でも、やっぱり交代は早かったかなと思いますけどね」
「(ホームでの対戦時も)今日みたいな感じでした。スーパーなゴールが入って会場が騒いでくれて、プレッシャーがよりPSGにのしかかったことで自分たちがやりやすくなった。今回はその逆でしたね。サッカーはそういうものです」
攻撃面では、「サイドで数的有利になるのは知っていたし、チャンスのときは行こうとしていた」という酒井。しかし、相手の強力な攻撃陣を常に警戒していたという。
「やっぱり相手のカウンターは怖い。向こうが3人残るのであれば、こちらは4人残らないといけないです。3対3はリスクが高すぎるので」
「ボールポゼッションに関しては全然つなげました。とくに僕らの右サイドではボールはかなり回っていましたし、取られることなくボールを運べていた。だけど、やっぱり(相手の)カウンターの質はとても高いので、とられた時にとられた人がファウルする、くらいの感じでやらないといけない。ボールが僕らの方まで来ている時にはもう遅い」
「僕らのところでボールをとるような守備をすると、イエローの可能性が高くなる。イエローを一枚もらってしまうと強く行けないので、ホームのときみたいに取られた人がそこで刈り取る、みたいな作業が必要だった。もちろんチャレンジはしていたんですけど、今日はうまくいかなかった」
■DFに一番必要なこと
そして、ネイマールにクロスを許し、3失点目に繋がった場面に言及。逆足でクロスを上げさせるところまでは計算通りだったとし、DFに一番必要なことであると語っている。
「誰か2人が(カバーに)行ってたんで、あそこで止めるべきでしたね。僕のところには(相手左SBのレイヴァン)クルザワがいたので。でも、右足でクロスを上げさせるよりは左足で上げさせるほうが僕としての守り方ですし、実際良いボールではなかったので、あれがゴールになってしまったのは残念です。カバーニが素晴らしかった。悔しいですけど、ああいう失点が3つだったので非常にもったいなかったとは思います」
「(相手を)やりにくくさせることは一番しなきゃいけないことです。もちろん、取れればよかったですけどね」
28日にクープ・ドゥ・フランスで再び相まみえる両者。酒井は出場するかどうかは分からないが、「サッカー選手なので切り替えるしかない」と意気込んでいる。