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連敗を止めるのは横浜FMか、湘南か…必勝態勢で臨む神奈川ダービー【プレビュー/J1第9節】

明治安田生命J1リーグ第9節が21日と22日に開催。日産スタジアムでは横浜F・マリノスと湘南ベルマーレの神奈川ダービーが行われる。ここまでともに2勝2分4敗で、現在2連敗中の両者が上位再浮上を目指して激突する。

■得点力不足の克服が課題の横浜FM

横浜FMは前節、ヴィッセル神戸に1-2で敗戦。新加入のカメルーン代表FWオリヴィエ・ブマルが初ゴールをマークしたが、その後2得点を許して逆転負けを喫した。前々節のサンフレッチェ広島戦でも、前半にウーゴ・ヴィエイラのPKで先制したものの、後半に痛恨の3失点。先制しながらも、リードを守りきれない試合が続いている。

4-2-1-3を基本布陣にするアンジェ・ポステコグルー監督は、広島戦ではブマル、ユン・イルロク、ウーゴ・ヴィエイラの3トップで臨んだが、続く神戸戦ではブマルに遠藤渓太と伊藤翔を組み合わせた。そして、中2日でJリーグYBCルヴァンカップのFC東京戦(2-2)を戦っているが、こちらも神戸戦から9名を変更しており、ターンオーバーによる疲労蓄積を回避している。

繋ぐサッカーで「アタッキングフットボール」を標榜するポステコグルー監督だが、ストロングポイントであるウイングと中盤の距離感が悪く、効果的なチャンスを得られていないのが現状。とりわけここまで記録した7ゴール中4ゴールが、センターフォワードのウーゴ・ヴィエイラの得点で、残りはブマル、中澤佑二、山中亮輔と、前線の選手になかなか得点が生まれていない状況だ。

さらに、9試合連続で複数得点を挙げられておらず、すべて1得点のゲームと得点力不足が顕著に表れている。センターフォワードだけではなく、ウイングの遠藤やブマルらがバイタルエリアに侵入してチャンスメイクができれば、得点機会の増加も見込めるだろう。また、守備においては現在3戦連続失点中。昨季からスタイルが変わった影響もあるが、守護神の飯倉大樹を筆頭とした守備陣の奮起も求められる。

■湘南は2年前の再現を目指す

一方の湘南も現在2連敗と好転の兆しを見いだすことができていない。直近5試合で見ても4敗でそのうち完封負けのゲームは3試合に上る。第6節の鹿島アントラーズ戦で劇的勝利を収めたものの、続く第7節の北海道コンサドーレ札幌戦は、後半アディショナルタイムに痛恨の決勝ゴールを献上。前節も首位のサンフレッチェ広島相手に後半2ゴールを決められ、為す術なく敗れた。

広島戦で曺貴裁監督は、杉岡大暉や松田天馬に加えて坂圭祐や齊藤未月といった若手を起用。後半からは梅崎司やミキッチを投入するなど、若手とベテランの融合にトライしている。開幕戦で「半分くらいがJ1の試合が初めてで、伸びシロは無限大だと思う」と語っていた曺監督。連戦続きで勝てない状況をどう打開するのか。その手腕に注目が集まる。

通算対戦成績は17勝1分6敗と横浜FMが大きく勝ち越しているが、湘南は2016シーズンに高山薫の一撃で完封勝利を収めている。湘南は2年前の再現を期すべく、勝利を究極に追求して「ALIVE」できるのか。注目の神奈川ダービーは21日16時にキックオフする。

■J1第9節 試合日程

4/21(土)
13:00 清水エスパルス vs FC東京(アイスタ)
14:00 ベガルタ仙台 vs ジュビロ磐田(ユアスタ)
14:00 サンフレッチェ広島 vs サガン鳥栖(Eスタ)
16:00 浦和レッズ vs 北海道コンサドーレ札幌(埼玉)
16:00 川崎フロンターレ vs 鹿島アントラーズ(等々力)
16:00 横浜F・マリノス vs 湘南ベルマーレ(日産ス)
16:00 ヴィッセル神戸 vs 名古屋グランパス(ノエスタ)
19:00 ガンバ大阪 vs セレッソ大阪(吹田S)

4/22(日)
16:00 V・ファーレン長崎 vs 柏レイソル(トラスタ)

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